ジャイアンツの外野守備は昨季、MLBで最下位レベルだったが、ゴールドグラブ賞獲得の名手が加わったことで、守備力は大幅に強化されるはずだ。
MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者は26日(日本時間27日)、外野手ハリソン・ベイダーとジャイアンツが2年2050万ドル(約31億円)の契約に合意したと報じた。契約は身体検査のあとに正式発表される。
ジャイアンツのセンターは、2023年12月に6年1億1300万ドル(約174億円)の契約で加入した李政厚(イ・ジョンフ)が務めてきた。しかし、2018年以降、外野手中ダントツのOAA(Outs Above Average、平均と比べてどれだけ多くのアウトを奪ったか)+76を記録している名手ベイダーが加わったため、ジョンフは転向の可能性が高い。ベイダーの守備指標は圧倒的で、名手ケビン・キアマイアーが引退した今、匹敵する成績を残しているのはOAA+55のドールトン・バーショ(ブルージェイズ)だ。
ジャイアンツの外野陣は昨季、OAA-18でMLB最下位タイに沈んだ。これは主にジョンフ(OAA-5)、そしてレフトのヘリオット・ラモス(OAA-9)の不振によるものだった。ベイダーの加入により、守備は強化され、投手陣にも好影響を及ぼすはずだ。
「守備面では間違いなくスキルを磨きたかった。オフシーズンのトレーニングは外野守備の強化に重点を置いていた。ここまでの進歩には本当に満足しているし、シーズンが待ち遠しい」と、ジョンフは24日(同25日)のサンラモンで開催されたジャイアンツのファンフェストツアーで、通訳のブライアン・カンを介して語った。
ベイダーは3年連続でフリーエージェントとなっているが、今回は間違いなくキャリア最高のシーズンを終えてからFA市場に出ることとなった。31歳のベイダーは打席数(501)、本塁打(17)、出塁率(.347)、OPS(.796)、OPS+(117)など、打撃面ではほぼ全てにおいてキャリアハイの成績を収めた。総合指標bWARでは2021年以来最高となる3.9をマークした。
ベイダーは昨季、ツインズと1年契約(+2026年の相互オプション)を結んだ。トレードデッドラインを前にフィリーズへ移籍すると、ベイダーはさらなる高みへと駆け上がった。フィリーズでは50試合に出場し、打率.305、出塁率.361、長打率.463、5本塁打、16打点を記録。ナ・リーグ東地区制覇に貢献し、そのエネルギッシュなプレースタイルが起爆剤となったと評価された。
しかし、残念ながらプレーオフでは十分な機会を得られなかった。ベイダーは地区シリーズ第1戦でハムストリングを負傷し、それ以降はベンチスタートとなった。フィリーズも1勝3敗でドジャースに敗退した。
それでも、ベイダーにとっては素晴らしいシーズンだった。ベイダーは引き続き堅実な外野守備を披露した。ツインズではバイロン・バクストンの存在もあり、外野のコーナーでプレーする機会が多かったが、フィリーズでは再びセンターに専念した。スタットキャストによると、ベイダーはOAA+7を記録し、外野手の中で18位タイに入った。
ベイダーはスプリントスピードでも上位15%にランクインしており、ジャイアンツに近年欠けていた真の盗塁の脅威を与えることができるだろう。ジャイアンツは2025年にわずか68盗塁にとどまり、これはMLB29位だった。
ジャイアンツはベイダーに加え、ベテラン先発のエイドリアン・ハウザーとタイラー・マーリー、リリーフのサム・ヘンジスとジェイソン・フォーリー、そしてルール5ドラフト経由でキャッチャーのダニエル・スーザックを今オフに獲得した。また、二塁手の強化も視野に入れており、カージナルスのブレンダン・ドノバン、カブスのニコ・ホーナー、ナショナルズのCJ・エイブラムスといった選手のトレードの噂も流れている。
