カブスが地区優勝するためのキーポイント5個

今永昇太の復調に期待

February 5th, 2026

その一つが、カブスが86勝でナ・リーグ中地区を制し、83勝と予想されるブルワーズを上回るというものだ。今オフの両チームの動きや、カブスが擁するスター選手の戦力を踏まえれば、驚くことではないかもしれない。だがブルワーズは、毎年のように予想を上回る成績を残すことで有名だ。

だが同様に重要なのは、カブスがやるべきことを遂行して飛躍を遂げ、ブルワーズを上回り、短縮シーズンの2020年以来初となる地区優勝を果たすことだ。地区の頂点に立つため、カブスが予想通りの成績を残すための5つの鍵を挙げる。

1. カブスが得るのはどちらのPCAか?

ピート・クロウ=アームストロング(PCA)が2025年に真の飛躍を遂げたことは否定できない。サミー・ソーサに並びカブス史上唯一の「30本塁打-30盗塁」達成者となり、卓越した守備とOPS+ 118(リーグ平均を100とした得点傑出度)のおかげでナ・リーグMVP投票の9位に入った。だが、カブスの若きスターにとって、シーズン前半と後半は対照的な内容だった。

前半戦(95試合):OPS .847、25本塁打、27盗塁、fWAR(ファングラフス版の勝利貢献指数)4.6

後半戦(61試合):OPS .634、6本塁打、8盗塁、fWAR 0.8

ここで事態は複雑になる。トラビス・ソーチック記者が最近詳述したようにPCAの指標には、前半戦と後半戦で顕著な変化が見られなかった。平凡な答えになるかもしれないが、単に前半戦は実力以上の結果が出て、後半戦は不振だっただけなのかもしれない。数字もある程度それを裏付けている。クロウ=アームストロングの前半戦のwOBA(1打席あたりの得点貢献度)は.356だったのに対し、xwOBA(期待wOBA。打球速度や角度から算出される推定値)は.336だった。一方、後半戦はwOBA .270に対し、xwOBAは.296だった。

その間を取ったとしても、打席では平均を大きく上回る選手であり、中堅守備と走塁で絶大な価値をもたらすことに変わりはない。だが、もしPCAがフルシーズンを通して前半戦に近いパフォーマンスを発揮すれば、カブスはシカゴを地区優勝へ導く真のスーパースターを手にすることになるかもしれない。

2. ホートンとカブレラの継続的な成長

シカゴの成功の多くは、真のエースがいるわけではないが、成長次第でローテーション上位のような働きが期待できる投手陣にかかっているだろう。

ケイド・ホートンはその一人であり、118回を投げて防御率2.67を記録し、ナ・リーグ新人王投票で2位に入る素晴らしいルーキーシーズンを送った。かつてのトッププロスペクトであるこの若き先発投手が、エース級のポテンシャルを秘めていることは否定できないが、改善すべき点も明白だ。FIP(守備の影響を除いた防御率=3.58)、xFIP(被本塁打率を補正したFIP=4.27)、xERA(打球の質から算出した期待防御率=3.88)など防御率指標の多くは、実際よりはるかに悪い防御率を示唆しており、その主因は下位33%にとどまる奪三振率にある。

一方、エドワード・カブレラは、1月のトレードでマーリンズから獲得され、カブスでの1年目を迎える。4月に28歳となるカブレラは、メジャーで自身最高のシーズンを終えたばかりだ。キャリアハイとなる137回2/3(初の100回超え)を投げ、防御率3.53、WAR 2.2を記録した。カブレラには長期の負傷歴があるものの、強烈な球威と空振りを奪う能力を持ち、2025年には四球率を自己最高の8.3%にまで良化させた。

もしホートンとカブレラが2025年と同じ活躍を見せるか、あるいはさらなる飛躍を遂げれば、カブスのローテーションは地区優勝を狙える絶好の位置につけるだろう。

3. 今永とスティールの復調

状況は異なるが、今永昇太とジャスティン・スティールをまとめて取り上げる。両者とも2024年には素晴らしい活躍をしたものの、昨季は不調か負傷に苦しんだ実績ある先発投手だからだ。

まずは今永だ。昨季は健康だったが、ルーキーイヤーの2024年に記録したような高レベルの活躍を再現できなかった。今永復調の鍵はいくつかあるが、2024年の速球を取り戻し、空振りを増やしてフライを減らすことが中心となる。この左腕の極端なフライボール傾向と球速低下はリスクを少し高めるが、2024年に173回1/3を投げて防御率2.91を記録してから、まだそれほど時間は経っていない。

スティールは昨年4月に受けた左肘靱帯の再建手術により、2025年の大半を欠場した。それ以前、スティールは球界でも優れた投手の一人で、2022年から24年にかけて427回を投げ、防御率(3.10)と勝利貢献の総合指標WAR(10.4)で規定投球回に到達した先発投手の上位15位以内に入っていた。スティールは1月下旬に初めてマウンドでの投球練習を行った。開幕戦には間に合わないが、前半戦に復帰できる可能性はある。大きな手術からの復帰となるため、期待値を下げるのが妥当だが、もし以前に近い状態であれば、ローテーションにとって大きな後押しとなるだろう。

4. ブルペンの刷新成功

カブスは今オフ、ブルペンを大幅に入れ替え、フィル・メイトン、ハンター・ハービー、ジェイコブ・ウェブらの救援投手を獲得した一方、ブラッド・ケラーやドリュー・ポメラ ンツはFAで他球団へ去った。2025年にカブスで5試合以上救援登板した18人の投手のうち、予想される開幕ブルペンに入っているのは2人(ダニエル・パレンシアとケイレブ・シールバー)だけだ。

救援陣の成績は変動しやすいことで知られるが、新戦力を多く含むリリーフ投手陣にとって、それは間違いなく当てはまるだろう。

5. 若手野手の成長

打線がさらなる飛躍を遂げる可能性もある。アレックス・ブレグマンや鈴木誠也らがハイレベルな成績を残すことは分かっているが、マット・ショウ、モイゼス・バレステロス、ケビン・アルカンタラのトリオはどうだろうか。

3人とも長年カブスの構想に入っていた高評価の選手であり、それぞれが2026年のチームで重要な役割を果たす道が残されている。ショウはブレグマンとの契約により正三塁手の座からは外れたが、ユーティリティとして多くの出場機会を得るだろう。現状ではバレステロスがチームの主戦DHになる可能性が高い。そしてアルカンタラは、外野手の誰かが負傷した場合、次の候補になるだろう。

カブスは必ずしも、この3人全員、あるいは誰か1人が今季、正真正銘のメジャーリーガーとして定着することを必要としているわけではない。だが、他で計算が狂った場合、カブスはこのグループをもう少し頼りにすることになるかもしれない。