パドレス、オハーンの起用法に頭を悩ませる

August 19th, 2025

パドレス3−4ジャイアンツ】サンディエゴ/ぺトコパーク、8月18日(日本時間19日)

約3週間前、パドレスはトレード期限にライアン・オハーンとラモン・ローレアーノを獲得するために、プロスペクト(有望株選手)の上位8人のうち、2人を含む6人を放出した。ローレアーノは毎日出場し(そして打ちまくっている)。一方でオハーンは、左投手が先発する際にはベンチに座るというパートタイムの役割に回っている。

ジャイアンツとのシリーズ初戦。ペトコパークでの敗戦は、パドレスがオハーンを獲得して以来、左腕の先発投手と5度目の対戦だった。そしてその5試合すべてで、オハーンはスタメンを外れた。

左打ちのスラッガーは、それでも大きなインパクトを残す方法を見つけた。なんと左腕先発ロビー・レイから、1−4の七回2死三塁、代打で15号2ランを放ったのだ。それは「オハーンを毎日先発で起用すべきではないか」という疑問をさらに強める結果となった。

「それは僕の立場を超えたことで、僕のコントロールできる範囲じゃないよ。僕は必要とされるところでチームを助けるためにここにいる。間違いなく自分はチームプレーヤーだと思っているし、このチームで勝ちたい。求められることがあれば、それをやるだけさ」

スタメンは日々、流動的になるものだと、マイク・シルト監督はよく強調する。

「ライアン(オハーン)はいい仕事をしているし、ベンチから出すには素晴らしいオプションだよ」とシルト監督は試合前に語った。
「常に柔軟であるべき。その日のチーム全体の状況に応じて(起用方法は)決まるものだからね。毎日そうだが、誰がチームに最も良いチャンスを与えてくれるのか、それが常に問われている」

オハーンの起用をめぐる問題には、2つの見方がある。オハーンが先発していない特定の試合という視点と明らかに傾向が表れている全体像という視点だ。

まずは前者。ジャクソン・メリルが左足首の不調があるため、オハーンがレフトで先発出場し、ローレアーノをセンターに回す選択肢があった。だが、シルト監督は代わりにブライス・ジョンソンをセンターで起用し、ローレアーノをレフトで起用した。

その理由は? ネスター・コルテスが先発していたからだ。打たせて取るタイプでその打球はフライになる傾向がある。メリルが欠場している状況では、センターにジョンソン、レフトにローレアーノを置く布陣が最も守備力の高い外野陣となる。

残る選択肢はDHだった。しかし、三塁にホセ・イグレシアスを起用し、マニー・マチャドをDHに回した。彼らはマチャドを休ませる機会を探していた。

シルト監督は、オハーンが左投手相手にもっと出場機会を得られるのか、それとも単なる代打要員として見られているのか、と問われると、逆に質問を返した。
「じゃあ、君ならどこで彼を先発させる?」と。

指揮官として、その問いに本当に答えられるのはシルトただ一人だ。そして試合後、彼はオハーンが左投手相手に先発出場を勝ち取る可能性を残した。確かに選択肢はある。

左投手先発のときは、ローレアーノ、マチャド、フェルナンド・タティスJr.、ザンダー・ボガーツ、そして(健康なら)メリルが自動的にスタメンに名を連ねる。オハーンは捕手ではない。その場合、左の強打者が入り込めるのは残り3枠だ。以下は18日時点でのパドレス選手たちの対左投手OPSである。

  • Oオハーン   .812
  • イグレシアス .741
  • ジョンソン .741
  • クローネンワース .715
  • アラエス .636

この数字は、今季左投手相手に大きく苦しんでいるアラエスにとっては厳しい現実を示している。実際には、良し悪しは別として、パドレスはアラエスを高く評価し、毎日出場する選手と見なしている。左腕先発時は打順を下げられる可能性はあるが、ラインアップから外れることは考えにくい。

だが、たとえオハーンがアラエスの代わりに先発しなくても、数字上ではイグレシアスやクロネンワースよりも左投手に対して結果を残している。それにもかかわらず、この3週間、オハーンはイグレシアスとのプラトーン起用に甘んじている。

イグレシアスが守備につき、他の内野手にDHで起用する場合は、それは十分に理にかなっている。だが、もしパドレスがイグレシアス(左投手を得意とする)と誰かをプラトーン起用するのであれば、数字上は「オハーン+イグレシアスとクロネンワースのいずれか」、あるいは「オハーン+イグレシアスとアラエスのどちらか」の組み合わせの方が強く支持されるはずだ。だがシルト監督は明らかにそうは考えていない。

もうひとつ注目すべきことがある。昨季、ラインアップ変更を求める声が上がる中、シルト監督は「ドッグデイズ(真夏の連戦続きの時期)」の間、日々の安定を重視して打順を固定し続けた。そして9月になると、メリルを打順の上位に引き上げ、スランプに陥っていたクローネンワースを下位に落とした。今季もシーズン佳境が近づくにつれて、同じような動きを見せる可能性はある。

それはまだ分からない。だが、もしシルト監督が先発メンバーの変更を先送りにしているのだとすれば、その判断には日々の「コスト」が伴う。