【独自】「目標はマイアミ」韓国代表キム・ヘソン、強い決意で大会へ

March 6th, 2026

2009年のワールドベースボールクラシック(WBC)第2回大会。韓国はライバルの日本と決勝で激突し、延長戦の末に3―5で敗れた。日本は2006年の第1回大会に続く連覇を達成。一方の韓国は、その激闘を最後に世界一から遠ざかっている。過去、3大会連続で1次ラウンド敗退。かつて世界の頂点に迫った韓国野球は、再び浮上のきっかけを探している。

ドジャースの二塁手キム・ヘソン(金慧成)に今大会の目標を問うと、静かにうなずき、力を込めてこう語った。

「まずはプールを突破してマイアミに行くのが目標。過去3大会は突破できていないので、今回は必ず次のラウンドに進みたい」

昨季、韓国(KBO)からドジャースへ移籍。メジャー挑戦1年目は、環境への適応が続くシーズンだった。

ドジャースはキム・ヘソンの対左投手の成績を踏まえ、左腕が登板すると代打を送る場面も少なくなかった。レギュラーシーズンでは71試合に出場し、打率.280(161打数45安打)、3本塁打、OPS.699。左投手との対戦はわずか21打席にとどまり、8三振を喫するなど三振率の高さも目立った。特に変化球への対応には課題が残った。

その悔しさを胸に、オフは打撃改良に時間を費やした。昨季から続けている取り組みをさらに発展させ、特に下半身の使い方に重点を置いたフォーム修正に着手。体重移動とタイミングの取り方を見直し、変化球にも崩されない土台づくりに取り組んだ。

「コーチに投げてもらうBPやフロントトスといった基本練習を重ねた」と振り返る。

その成果はオープン戦で早くも数字に表れた。WBC開幕前までに4試合に出場し、1本塁打を含む6安打5打点で、OPSは1.154をマーク。自信をもって再び国際舞台へ向かう。

今大会、韓国は日本、オーストラリア、チャイニーズ・タイペイ、チェコと同じプールに入った。国際大会ゆえに対戦データが乏しい投手も多いが、キム・ヘソンは冷静だ。

「たとえデータがあっても、実際に打席に立てば常に新しいもの。やることは変わらない」

昨年はワールドシリーズのロースター入りを果たし、最高峰の緊張感も味わった。その経験について問われると、「実際に多くプレーしたわけではないので、共有できるような経験が多いわけではない」と控えめに語る。そして「自分が打って結果を出せば、自然とチームに良い雰囲気を生むと思う。それに集中したい」と続けた。

WBCでは、ドジャースのチームメートである大谷翔平、山本由伸とも対戦する。また侍ジャパンには、ドジャースのウィル・アイアトン氏がデータ分析を担う予定で、キム・ヘソンに対しても徹底した分析がされることは間違いない。

「日本が自分のデータを豊富にもっていても、それに対して奇策はありません。しっかり準備して、ベストを尽くすだけです」とちょっと苦笑いを浮かべながらも、その言葉には覚悟が漂う。

韓国の子どもたち、そして勝敗に関わらず声援を送り続けるファンの存在も、大きな力になっている。

「応援に結果で応えたい」

マイアミへ。その目標に向かってチーム一丸で戦う。