“試合に来てほしい!” カブスのハップ、少年ファンのため学校に直訴

父を病で亡くした2人の絆

October 3rd, 2025
David Rosner and his uncle, Paul, attended Game 2 of the NL Wild Card Series in Chicago.

1日(日本時間2日)に行われたナ・リーグ・ワイルドカードシリーズ第2戦で、カブスはパドレスに0-3で敗れた。だが、その試合を観戦していた8歳の少年デイビッド・ロズナー君にとって、勝敗はすべてではなかった。

「勝ち負けはそこまで重要じゃない。ただのゲームだから」と、デイビッド君は話した。

その言葉の背景には、幼い人生で経験した大きな困難がある。父ブラッドさんは5年前、ステージ4の大腸がんで短い闘病の末に亡くなっており、母バービーさんは現在、乳がんと闘っている。

そんな壮絶な経験をしてきたデイビッド君は、野球を通じてカブスの外野手イアン・ハップと知り合った。ハップの父キースも、2015年にハップがドラフトされた直後に脳腫瘍で亡くなっている。二人はハップが主催する野球キャンプで出会い、その後もハップは時折デイビッド君の様子を気にかけていた。

そしてカブスがポストシーズンに進出すると、ハップは「デイビッドにも体験してほしい」と、自身の財団を通じてチケットを用意。ラスベガスから叔父ポールを呼んでリグレーフィールドに招待し、デイビッド君が授業を休めるよう担任の先生に直筆の手紙を用意した。

無事に球場に訪れたデイビッド君は、アンドレ・ドーソン、ジェイク・アリエッタ、クリフ・フロイドのサインが入ったカブス帽をかぶり、球場でホットドッグとフライドポテトを楽しんだ。スコア以外は、最高の一日になった。

「ハップは、デイビッドがどれだけのファンかを知っている」と語るのは、カブスの複数選手の財団を支援するアビー・スアレス(夫アレックスは球団の国際スカウト・オペレーション担当)だ。

「彼と交流して、球場で素晴らしい一日を過ごして欲しいと願っていたんだ」

カブスはその翌日、2日に行われた第3戦で勝利し、地区シリーズに進んだ。この勝利にデイビッド君も大喜びだったはずだ。