16日(日本時間17日)に行われるワールドベースボールクラシック(WBC)準決勝、イタリア対ベネズエラの一戦は、イタリアのフランシスコ・セルベリ監督(40)にとって特別な意味を持つ。
セルベリ監督はベネズエラで生まれ育った。母のダメリスさんはベネズエラ人。イタリアのルーツは、イタリアで生まれ、子供の頃にベネズエラへ移住した父エマニュエルさんにある。
準決勝の対戦において、セルベリの忠誠心は明白だ。
イタリア対ベネズエラの対戦が決まる前の14日、セルベリ監督はスペイン語で「もし対戦することになれば、私はイタリア人だ」と語った。「それ以外の道はない。これが私の仕事であり、着ているのはこのユニホームだ」と続けた。
15日、ベネズエラが日本に勝利した劇的な試合の後も、同様の考えを示した。
「これは仕事だ。絶好の機会だ。プレーボールの声がかかれば、全てを忘れて戦うだけだ」と語った。
昨年イタリアに移住したセルベリは、これまでにも国際舞台でベネズエラと対戦した経験がある。2009年と17年のWBCにイタリア代表として出場し、母国との3度の直接対決で10打数4安打を記録している。
だが、セルベリ監督にはまだ手にしていないものがある。WBCでイタリアはベネズエラに一度も勝利したことがない。過去4度の対戦は全敗だ。
今回の対戦はこれまでとは少し違う。ベネズエラは伝統的な野球強国だが、イタリアはそうではない。しかし、セルベリ率いるチームは強豪のように戦っている。
5勝のイタリアは今大会で唯一の無敗チームだ。準々決勝突破は初。決勝進出の経験もない。注目も高まっており、14日の準々決勝でプエルトリコに8−6で勝利した試合は、イタリアで初めて全国放送された野球の試合となった。
セルベリ監督は「イタリア南部では野球はあまり盛んではない。だが昨日はみんなが試合を見ていた。ひっきりなしに写真が送られてくる。家族が集まって野球を見ている。あまり詳しくなくても、イタリアが戦っていることが重要で競技は関係ない」と話した。
イタリア代表でベネズエラにルーツを持つのは指揮官だけではない。準決勝を前にチームに合流するガーディアンズのブライアン・ロキオ内野手(25)は、カラカスで生まれた。
