【ブルワーズ8-4カブス】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、7月28日(日本時間29日)
ナ・リーグ中地区の首位に同率で並んでいるブルワーズとカブスは、この日からミルウォーキーで直接対決3連戦。その初戦はブルワーズが8-4で逆転勝利を収め、1ゲーム差を付けて単独首位に立った。カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場し、4打数1安打1四球1得点だった。
ブルワーズの先発がジェイコブ・ミジオロウスキー、カブスの先発がマシュー・ボイドと、共にオールスターに選出された好投手同士のマッチアップが実現した。
ミジオロウスキーは立ち上がりに苦しんだ。先頭から単打、四球、単打を与えて無死満塁のピンチを招くと、暴投と内野安打、そして自身の送球エラーで3点を先制されてしまう。
しかし、ミジオロウスキーは40球を費やした初回から立ち直り、二回から四回までは10打者連続で凡退に打ち取った。そして、その粘りの投球が逆転劇を呼び込んだ。
ブルワーズは、三回にクリスチャン・イェリッチとアイザック・コリンズのタイムリーなどで4得点を奪って逆転。その後、五回にアンドリュー・ボーン、六回にサル・フリーリック、七回にはクリスチャン・イエリッチがそれぞれ本塁打を放ち、カブスを突き放した。
そして、ミジオロウスキーが4回3失点7三振で降板してからは、ブルワーズは7投手の継投リレーで反撃を抑え、首位攻防戦の初戦に勝利した。
ファンはこの3連戦を数週間前から待ち望んでいたが、イェリッチはすべてのプレッシャーはカブスにかかっていると見ていた。イェリッチは前日「私たちはプレッシャーを全く感じていない。そもそも、誰も私たちがこの順位にいるとは思っていないような気がする」と語った。
現在ブルワーズは63勝43敗でナ・リーグ中地区首位に立っている。両チーム間の直接対決は残り7試合だが、イェリッチは「まだ何も決まっていない」と語る。
「カブスは良いチームだし、相手が良いチームだと楽しいんだ。失うものは何もないよ。彼らは地区優勝を期待されているし、高い期待を背負っているはず。私たちのコーチの半分を抱え、多くのトレードも行っている。だから、もし地区優勝を逃したら、きっとかなりがっかりするだろう。私たちとしては、カブスだけでなく他のチームにとっても厄介な存在になって、何ができるか試すだけ。それがわれわれのやり方だ」と、クレイグ・カウンセル監督をはじめ、多くのスタッフをブルワーズから引き抜いたカブスについて率直なコメントを残した。
29日(同30日)に行われる2戦目は、カブスがコリン・レイ、ブルワーズがクイン・プリースターをそれぞれ先発に立てる。そして3戦目はカブスが今永昇太、ブルワーズがフレディ・ペラルタを立て、エース対決となる予定だ。
