【ブルワーズ9−5カブス】シカゴ/リグレーフィールド、9月2日(日本時間3日)
ブルワーズは四回までに3度、エースのジェイコブ・ミジオロウスキー(24)を援護してリードを奪った。最初の2度は追いつかれたが、3度目はリードを守った。
MLB屈指の強力打線を相手に再び滑りやすいマウンドに苦しみ、制球も安定しなかった。それでも四回表にブルワーズが1点を勝ち越すと踏ん張り、92球を投げた最後のイニングを無失点に抑えた。ブルワーズはカブスに勝利し、ナ・リーグ中地区で首位固めした。
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2試合連続の逆転勝利でブルワーズは残り22試合で地区2位と9ゲーム差に広げた。カブスとの今季対戦成績も6勝3敗とリード。残る直接対決4試合で1勝すれば、同率でシーズンを終えた場合の順位決定でカブスを上回ることが確定する。
ジャクソン・チューリオ(22)は4安打を放ち、三塁打が出ればサイクル安打の活躍。救援陣も5投手がそれぞれ1イニングを無失点に抑えた。
一方、ミジオロウスキーは4回を5安打5失点、4四球、5三振。好成績を続けてきた今季では珍しく苦しい登板となったが、救援陣が無失点でつないだ。
「素晴らしいチームだと思う。きょうは彼にとってベストの投球ではなかったが、みんなでカバーできた」とチューリオは振り返った。
ミジオロウスキーはカブスの三塁手アレックス・ブレグマン(32)に苦しんだ。一回に同点2ランを浴び、二回には勝ち越しの2点適時打を許して3-5とされた。
ミジオロウスキーが1試合で自責点4以上を喫した登板は今季初。自責点が両リーグで公式記録となった1913年以降、オープナーを除き、シーズン開幕から25先発連続で自責点3以下は歴代3位タイの長さとなった。
一方、ブルワーズ打線も反撃した。四回にはブライス・トゥラング(26)のスクイズ成功などで3点を奪った。
最終的にブルワーズは5選手が複数安打を記録し、8選手が少なくとも1打点。苦しんだ先発のミジオロウスキーを打線全体で援護した。
「感触は良くなかった。ずっとぬかるんでいる感じだった。天候の影響もあって、ボールをうまく握れなかった。それでも何とか対応しなければならなかった」とミジオロウスキーは振り返った。
マウンドで踏み出し足を安定させることにも苦労した。ミジオロウスキーは多くの投手より踏み出す距離が長く、遠征先のマウンドでは以前から課題となっている。前回、雨のニューヨークで登板したメッツ戦でも大きな問題となった。今季のアナハイムや昨季のシンシナティなどでも、踏み出す部分の土を固めるようグラウンド整備担当者に依頼した。
今回は事前に対策も講じた。8月31日(同9月1日)、通常なら登板間に右翼スタンド下のブルペンで20球程度を投げるが、実際に試合で使用するマウンドから投球した。
「実際のマウンドで感覚をつかめる」とブルワーズのクリス・フック投手コーチ。「カブスも快く使わせてくれた。それが一番良かった」と語った。
しかし、この日の試合では、カブス打線がミジオロウスキーを攻略した。カブスの1番打者でナ・リーグMVP候補のピート・クロウ=アームストロング(24)は、レギュラーシーズンとプレーオフを合わせてミジオロウスキーに12打数無安打、9三振だったが、この日は四球を選び、初めて出塁した。
この打席では3ボールとなった後と四球が決まった後の2度、ミジオロウスキーがマウンドの踏み出し位置を蹴って土の状態を確かめた。
フック投手コーチによると、MLBでは登板間に実際の試合用マウンドで投球練習を行う球団が増えている。練習環境をできる限り実戦に近づける狙いだ。投手育成の新たな方法を常に模索していたブルワーズの元GM、ダグ・メルビン氏は、フック投手コーチが球団のマイナー投手コーディネーターを務めていた当時、シーズン中に定期的にライブBPを行う案を提案していた。
ミジオロウスキーは8月31日(同9月1日)に打者とは対戦しなかったが、考え方は同じだった。
ただ、試合での問題を防ぐことはできなかった。
「すべてを疑い始めてしまう。必要以上に完璧に投げようとして、狙いすぎてしまう。落ち着いて、どう切り抜けるかを考えないといけない」とミジオロウスキーは振り返った。
「今回の登板から学ぶことになる」とブルワーズのパット・マーフィー監督。
「速球を制球できず、かわしながら投げるしかなかった。理想的な投球フォームでもなかった。今後に向けて重要なポイントになる」と指摘した。
マウンドへの対策について、さらにできることはあるのか。
「できることはたくさんある。ただ、みなさんには言えないこともあるし、正直言いたくもない」とミジオロウスキーは笑わせた。
話題がブルワーズ打線と救援陣の援護に移るとミジオロウスキーの表情も和らいだ。
「本当に、それだけ話したい。最高だった。みんなが後ろで次々に点を取ってくれた。こういう大事な試合では本当に助かる」とチームメートへの感謝を口にした。
