ジェイコブ・ミジオロウスキーは、わずか1球でワールドシリーズの歴史に名を刻んだ。
ブルワーズの剛腕エースは23日、レイズとのワールドシリーズ第1戦で、先頭のヤンディ・ディアスに対し、初球から103.5マイル(約166.6キロ)のフォーシームを投げ込んだ。野球の最高峰の舞台で、いきなり球速の新記録を打ち立てた。
ボールはストライクゾーンを大きく上に外れた。それでも、その一球に込められた思いは明らかだった。
MLBの最新ニュースを見逃さない!
- 【毎週日本時間金曜配信】日本語版ニュースレターに登録
- 【自分のスタイルでMLBを楽しむ】日本語公式アプリをダウンロード
- 【2026年より開設!】MLB Japan公式Youtubeチャンネル
この103.5マイル(約166.6キロ)は、投球の計測が始まった2008年以降、ワールドシリーズで記録された最速の1球となった。それまでの記録は、2016年の第2戦でカブスのアロルディス・チャップマンがマークした103.2マイル(約166.1キロ)だった。
ミジオロウスキーにとって、この初球がこの日の最速球となった。5回を投げて4安打、1四球、3奪三振、1失点。78球(ストライク56球)を投げ、2-1のリードを救援陣に託した。
初めてのワールドシリーズでも、立ち上がりから全開だった。
初回の13球中、11球がフォーシーム。そのうち10球が101マイル(約162.5キロ)を超え、5球は102マイル(約164.2キロ)を上回った。100マイル(約160.9キロ)に届かなかったフォーシームは1球だけ。その球速も99.8マイル(約160.6キロ)だった。
レイズはジョナサン・アランダとチャンドラー・シンプソンが単打を放ったが、ミジオロウスキーはジュニア・カミネロを三直に打ち取り、併殺で無失点のまま初回を終えた。
初回を無失点に抑えるとともに、24歳の右腕はまた一つ驚異的な球速記録を加えた。
これまでの計測開始以降のワールドシリーズで、102マイル(約164.2キロ)に達した投球は、わずか13球。チャップマンが10球、ブルスダー・グラテロルが2球、ケルビン・ヘレーラが1球を記録していた。
先発投手に限れば、ミジオロウスキーはさらに際立つ。
それまでのワールドシリーズにおける先発投手の最速記録は、2015年の第3戦でメッツのノア・シンダーガードが投じた101.1マイル(約162.7キロ)だった。この日の試合前まで、計測開始以降のワールドシリーズで先発投手が投げた100マイル(約160.9キロ)以上の投球は、全員合わせても18球しかなかった。
もっとも、球速の記録を更新することは、ミジオロウスキーにとってすっかりおなじみの出来事になっている。
圧倒的な投球を見せたレギュラーシーズンでは、フォーシームの平均球速が100.6マイル(約161.9キロ)に達した。防御率1.80を記録し、252奪三振でメジャートップに立った。
このポストシーズンの初球も記録的だった。パドレスとのナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)第1戦で投げた104.8マイル(約168.7キロ)の剛速球は、計測開始以降のポストシーズン最速を記録。その日の午後には、100マイル(約160.9キロ)以上を計52球投げ、ポストシーズン1試合の最多記録も打ち立てた。
そして今、最高の舞台で、ミジオロウスキーはたった一球で新たな記録を打ち立てた。