ミジオロウスキー、デビュー2年目で開幕投手

March 20th, 2026

ジェイコブ・ミジオロウスキー(23)は、有望株として、また新人として旋風を巻き起こした。史上最速でオールスターに選出された一方で、後半戦の不振で先発ローテーションから外れたが、自身初のポストシーズンではリリーフエースとして台頭した。

ミルウォーキーの「フォレスト・ガンプ」とも称されるミジオロウスキーに、新たな経験が加わる。開幕投手だ。

ブルワーズは20日(日本時間21日)、26日(同27日)に本拠地アメリカンファミリーフィールドで行われるホワイトソックスとの開幕戦にミジオロウスキーの先発を発表した。将来性は豊かだが経験の浅い先発陣を抱えるチームにとって、ふさわしい抜擢となった。ミジオロウスキーは、マイナー時代の元チームメートであるホワイトソックスのシェーン・スミス投手(26)と米中部時間午後1時10分(同28日午前3時10分開始)に対戦する。

ブルワーズは、胸郭出口症候群の症状で負傷者リスト入りするクイン・プリースター(25)を欠く。また、ブランドン・ウッドラフ(33)も現在は健康だが、ケガが続いた過去数シーズンを踏まえて球数を慎重に増やすため、ローテーションの後方に回るか負傷者リストで開幕を迎える。

ウッドラフはクオリファイング・オファーを受け入れ、球団の投手史上最高額の年俸でチームに残留した。自身3度目の開幕投手を務めるというわずかな期待もあったが、19日夜(同20日)のレンジャーズ戦の登板でついえた。4イニング目に2本塁打を浴び、速球は90マイル(約144.8キロ)を下回った。

ブルワーズには、ミジオロウスキーを筆頭に若手投手がそろっている。身長201センチの右腕は、最速104.3マイル(約167.9キロ)を計測した。

パット・マーフィー監督(67)は「素晴らしい若き才能だ。昨季の終盤やキャンプでの姿は、大きな希望を与えてくれた。シーズンを始めるには良い方法だと思う」と話した。

マーフィー監督は「もちろん、ウッドラフが万全であれば、ウッドラフがその座に就いていただろう。伝統的にウッドラフのような唯一のベテラン先発投手が務めるものだが、ミジオロウスキーが期待に応えてくれるはずだ」と続けた。

マーフィー監督は、ミジオロウスキーが開幕投手を務めること以外の先発陣は明言しなかった。ウッドラフが負傷者リスト入りして開幕を迎えるか、それともローテーションの後方に回るかについても明かしていない。いずれにせよ、ウッドラフは4月上旬にはローテーションに加わる見込みだ。

シーズン序盤に先発が予想される他の投手には、チャド・パトリック(27)やブランドン・スプロート(25)の両右腕、左腕のカイル・ハリソン(24)らがいる。左腕のロバート・ガッサー(26)も候補の一人で、ブルワーズはホワイトソックスやレイズを迎える本拠地での開幕カードで、少なくとも1試合は「オープナー」を起用することを検討している。アーロン・アシュビー(27)がその最有力候補だ。

マーフィー監督は「投手陣については工夫が必要になる。だが以前もやってきたことだ。ミジオロウスキーを開幕投手に選んだが、十分に応えてくれる能力がある」と語った。

ブルワーズにとって、これほど規格外の先発投手は初めてだ。ミジオロウスキーが14試合の先発と1試合の救援登板で5勝3敗、防御率4.36を記録したような新人シーズンも過去に例がない。しかし、これらの数字だけでは、その鮮烈なデビューは語れない。メジャー昇格後、カージナルスやツインズを相手に13イニング目まで1人の走者も許さなかった。さらに、2025年のナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝くパイレーツのポール・スキーンズ(23)や、殿堂入りが確実視されるドジャースのクレイトン・カーショー(38)らを相手に勝利した。ミジオロウスキーはメジャーわずか5試合の先発でオールスター戦に選出。2024年に11試合の先発で選ばれたスキーンズを抜き、史上最速での選出となった。

後半戦はそれまでと同じようにはいかなかった。登板間隔を空けた影響か、あるいは7月最後の登板で打球がすねを直撃し、負傷者リストに入ったためか。メジャーの打者が対策を講じてきたことも要因かもしれない。

理由が何であれ、ミジオロウスキーは後半戦の9試合の先発で防御率5.45を喫し、先発ローテーションを外れた。レギュラーシーズン最終週のレッズ戦で1試合救援登板した後、ブルワーズはミジオロウスキーの精神面と球威を信頼し、カブスとの地区シリーズ、ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズのメンバーに加えた。ミジオロウスキーは両シリーズで複数イニングを投げる力強い投球で期待に応えた。

これが自信につながったという右腕は、今春のキャンプ序盤に「『すごい、本当に素晴らしいことができた』という感じだった。終わり方は最悪だった。もちろん望んでいた結果ではなかったけれど、あそこまで勝ち進んでチームがこれだけのパフォーマンスを見せたのは驚くべきことだ」と語った。

「子供のころから、プレッシャーのかかる場面でプレーすることをずっと夢見ていた。あのような状況でマウンドに送り出し、自分の力を信じてくれたことは光栄だ。うまくいったし、良かった」

来週、再び大きな舞台が待っている。