【カージナルス7-1ブルワーズ】セントルイス/ブッシュスタジアム、9月19日(日本時間20日)
100マイルを超える速球を武器にする若き右腕に、試練の秋が訪れている。
ナ・リーグ中地区優勝へ着実に歩を進めるブルワーズに、新たな懸案が浮上した。注目の右腕ジェイコブ・ミシオロウスキーを今後どこで起用すべきかという問題だ。
パット・マーフィー監督は「先発ローテーションから外れる可能性が高い。次回登板はブルペンも選択肢だ」と語った。指揮官は「八回や九回は任せないが、アウトを取れる能力はある。将来は必ず先発投手になる」とも強調した。
23歳のルーキーはオールスター戦で1回無失点を演じ、一躍『時の人』となったが、後半戦、ケガから復帰した後は苦戦が続く。カージナルス戦でも四球や死球で常に走者を背負い、わずか3回2/3で77球を投げ降板。「もっとゴロを打たせたかったが、できなかった。自分の責任だ」と振り返った。
ここまで後半戦9先発で1勝2敗、防御率5.45、WHIP1.39。前半戦は5先発で4勝1敗、防御率2.81と輝いていただけに対照的だ。唯一の好投は9月7日のパイレーツ戦で7回1失点の快投だった。
ブルワーズ首脳陣は、10月4日に始まる地区シリーズを見据え、ミジオロウスキーを救援に回す案を検討している。シリーズは中1日の休養があるため先発は3人で足りる。フレディ・ペラルタ、ブランドン・ウッドラフ、クイン・プリースターで回す構想もある。クリス・フック投手コーチも「昨年3Aではクローザーを務めた経験がある」と評価する。
ただ、長期シリーズでは再び先発が必要になる可能性もあり、復帰間近のホセ・キンタナや、アーロン・アシュビーら複数回を投げられる左腕も控える。
マーフィー監督は、ミジオロウスキーの起用法について「できる限り先送りしたい」としながらも、決断の時が近づいていることを認めた。
「今、ミズが頭に入れるべきことはただ一つ。打者を抑えること、それだけだ。才能は抜群だし、投手として発展途上にある。良い面も見せているが、もっと上に行かなきゃならない」
さらに若手にとってこの経験も必要だと強調する。
「正直、見ていてつらい。苦しんでいる姿は本当に胸が痛む。『ミズ、これは必ず乗り越えられる、今だけを意識しろ』と抱きしめて、そう言ってやりたくなる。でも、プロセスがあるんだ。人はそれぞれのタイミングで成熟する。ミズには修正を続ける意識がある。それでも、この部分は『早送りしたい』と思ってしまうよ」
メジャーで投げることがいかに難しいか、3桁の速球(100マイル=161キロ)があっても楽ではないことを痛感させる出来事だ。
本人も現状を理解している。
「登板の合間に立て直して、自分のことをやるしかない。楽しむことを忘れないようにね」と答え、つらいか、という問いかけに「もちろんだよ。調子を落としている時に楽しいなんてことはない」と正直に答えた。
