MLB新人王第一回予想トップ5

首位独走のア・リーグ、拮抗のナ・リーグ

May 20th, 2025

2025年シーズン開幕から2か月、新人たちは各地で鮮烈なインパクトを放っている。メジャーの舞台にも臆することなくフィールド上で違いを生み、チームを勝利に導いている。

今回は、そんな若武者たちに注目した、MLB.comによる「ルーキー・オブ・ザ・イヤー(ROY)第1回投票」の結果が発表された。

MLB.comの専門家34名が、現在の成績と今後の展望を考慮し、今季終了時点でROYを受賞すると予想される選手に投票。1位は5ポイント、2位は4ポイント、、5位に1ポイントという加点方式でランクづけが行われた。

なお、スタッツは全て日曜時点のものとなっている。

ア・リーグ

1位:ジェイコブ・ウィルソン(アスレチックス、31人が1位に投票)

31/34の一位票を集め、まさに独走となった。ここまで期待以上の戦いを見せているアスレチックスの中でも、ウィルソンはチームの中心として輝きを放っている。打率は.337で、ア・リーグの新人の中で2位、OPSは.847とリーグ新人トップを記録している。安打数60、得点25、二塁打10、打点26もすべてア・リーグ新人で首位に立っている。本塁打も5本を放ち、この部門でも首位タイに名を連ねており、総合力の高いバッティングが際立っている。

2位:クリスチャン・キャンベル(レッドソックス、3人が1位に投票)

シーズン前の期待に応える活躍を特にみせていたのは序盤戦。最初の28試合で打率.313、OPS.935という素晴らしいスタートを切った。その時ほどの勢いはないものの、本塁打はウィルソンと並ぶ5本でリーグ新人トップタイ、打点は15で同4位、OPSも.763で同3位につけている。

3位:**ジャッソン・ドミンゲス(ヤンキース、1位票なし)**

過去2シーズンでも何度かメジャーで出場していた中、今季ついにレギュラーとしての地位を確立。スイッチヒッターとしてウィルソン、キャンベルと並ぶ本塁打5本をマーク。打点も21を記録しており、これはア・リーグ新人で2位タイの成績となっている。

4位:シェーン・スミス(ホワイトソックス)

先発右腕として印象的な数字を残しており、9度の先発で防御率2.05はア・リーグの新人投手中2位、奪三振数43も同2位となっている。被打率は.217で、これもリーグ新人で3番目に低い数値だ。さらに特筆すべきは、今季のすべての登板で3失点以下に抑えている点で、安定感抜群のピッチングが光る。

5位:菅野智之(オリオールズ)

チームが苦しむ中での数少ない光明となっている。ここまで9試合に先発し、防御率3.08はア・リーグ新人で3位、また6試合で2失点以下に抑えるなど安定した投球を続けている。さらにWHIP(1イニングあたりの被出塁率)は1.03で、ア・リーグ新人ベストの記録だ。

ナ・リーグ

1位:AJ・スミス=ショーバー(ブレーブス、10人が1位に投票)

すでに過去2年でポストシーズンを含む合計30イニングのメジャー登板経験があるものの、初めての本格的なローテーション入りとなる今季。7度の先発で防御率2.33、奪三振40はいずれもナ・リーグ新人トップの数字を残している。被打率も.218と高水準で、安定した投球内容が評価され、ナ・リーグトップの座に立った。

2位:ドレイク・ボールドウィン(ブレーブス、14人が1位に投票)

1位票の数ではスミス=ショーバーを上回ったが、最終的に総ポイントで2位となった。正捕手ショーン・マーフィーの存在がありながらも、打撃面の貢献度の高さからスタメン起用が続いている。月曜時点で打率.357、出塁率.400、OPS.983とすべてナ・リーグ新人トップ。本塁打5本は新人2位タイであり、攻撃型捕手としての存在感が際立っている。

3位:アグスティン・ラミレス(マーリンズ、4人が1位に投票)

ラミレスもまた高い打撃力を誇る捕手であり、22試合の出場ながら強烈な印象を残している。OPSは.914で新人中2位、二塁打は10本で同1位だ。本塁打も5本で同2位タイとなっており、少ない打席数ながら効率よく結果を残している。ここまでマルチ安打試合は7回、直近11試合中9試合で安打を記録するなど、安定感のあるバッティングが評価された。

4位:ルイスアンヘル・アクーニャ(メッツ、1人が1位に投票)

すでに3・4月の月間最優秀新人にも選ばれており、堅実なプレーを続ける内野手。MVPに輝いた兄ロナルド・アクーニャJr.とはタイプが異なるが、自身も着実に評価を高めている。ここまで29安打はナ・リーグ新人4位、盗塁10は同2位と、スピードとミート力を武器に躍動している。

5位:ディラン・クルーズ(ナショナルズ、2人が1位に投票)

開幕前は大本命と見られていたが、今季はスロースタート。打率.191、OPS.588と低迷しているものの、本塁打6本と盗塁11はともにナ・リーグ新人トップで、潜在能力の高さを随所で示している。昨年のマイナーでの成績と31試合のMLB経験が評価されての支持も根強く、今後の巻き返しにも期待がかかる。

なお、ランクインこそならなかったものの佐々木朗希は1位票を一つ獲得。他にもランク外ながら一位票を獲得した選手が2名(バッバ・チャンドラーとレット・ラウダー)おり、ア・リーグとは対照的な投票結果となった。