ナショナルズの怪物ウッド、HRダービー初参戦へ

ナ・リーグ外野手トップの22本塁打

July 3rd, 2025

ナショナルズの超大型新人ジェームズ・ウッド(22)がホームランダービーへの出場をインスタグラムで発表した。今季フルシーズン1年目ながらナ・リーグ外野手トップの22本塁打を放っている。「本当に光栄。楽しみだ」と喜びを語った。

ダービーは7月14日(日本時間15日)にブレーブスの本拠地トゥルイスト・パークで開催され、既に出場が決まっているマリナーズのカル・ローリー、ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.らと激突する。

ウッドの魅力は単なる本数だけではない。身長6フィート7(約201cm)の左打者から放たれる打球速度と距離を見ると、MLB公式によると今季、打球初速110マイル(約177キロ)以上の本塁打を大谷翔平(13本)に次ぐ12本で記録。またオリオールズの菅野智之から放った431フィート(約130メートル)弾は、最速116.3マイル(約187キロ)をマークし、ナショナルズ史上最速記録に並んだ。

ウッドは今シーズン、6月13日にホームでエドワード・カブレラから、6月21日にロサンゼルスでダスティン・メイからキャリアハイとなる451フィート(約128メートル)のホームランを2度打っている。これはドジャースタジアムでの今シーズン最長ホームランとなった(4月16日に大谷が記録した448フィート(約128メートル)のホームランを上回った)。

指揮官デーブ・マルティネス監督は「シュワーバーのように引っ張って500フィート飛ばすタイプではないが、ウッドはセンター中心に打ち分ける。インコースは引っ張ってもスタンドまで届く。本当のホームランバッターだ」と絶賛し、「出るからには勝ってほしい」と期待を寄せた。

ホームランダービーは過酷な戦いでもあり、「一球ごとに450フィートを狙うのは肉体的にも精神的にも厳しい。どの球を捉えるか、無駄なスイングを減らす判断力も重要だ」と指揮官。ナショナルズからはブライス・ハーパー(2018年)、フアン・ソト(2022年)が優勝しており、ウッドが3人目の栄冠を掴むか注目が集まる。

ウッドは2022年のソト大型トレードでパドレスから移籍。昨年7月にメジャーデビューを果たして以降、165試合連続出場中だ。マルティネス監督は「ファンにとっても最高の舞台で輝いてほしい。ここで戦う皆の代表として戦ってほしいし、ダービー出場は本当に誇りだ」と語った。

真夏の祭典での怪物弾連発に期待が高まる。