侍ジャパン連覇の鍵は 大谷翔平は登板するのか

February 4th, 2026

残り1枠の侍としてレッドソックスの吉田正尚が決まり、侍ジャパンの全メンバーが出そろった。過去最多となる9人のメジャーリーガーに加え、前回大会の優勝メンバーからも10人が招集されている。井端弘和監督のもと、若手の勢いと経験豊富な選手の安定感を融合させたバランスのある編成だ。

メジャー組を中心とした長打力のある打線、緻密な守備、そして層の厚い投手陣が日本の武器だ。特にチームを牽引する大谷翔平は、その存在そのものが相手にとって脅威となる。投手陣のコンディショニング管理と、短期決戦で攻撃の流れを途切れさせないチームのつながりが、連覇へのカギを握る。

2023年大会の名場面

日本は決勝で米国を破り、3度目の優勝を果たした。大谷翔平、ダルビッシュ有らが中心となり、完成度の高いプレーで世界の野球ファンに強烈な印象を残した。

準決勝のメキシコ戦では、村上宗隆が九回に放った逆転のサヨナラタイムリーで劇的勝利(6−5)。決勝では3−2の最終回、大谷翔平がマウンドに上がり、当時エンゼルスでチームメートだったマイク・トラウトを空振り三振に仕留め、胴上げ投手となった。

2026年の大会日程

3月5日から17日まで開催され、試合はプエルトリコ、ヒューストン、東京、マイアミで行われる。

NPB組は2月14日から宮崎で事前合宿を行い、強化試合を経て本大会に臨む。大阪で予定されている強化試合(3月2日vs.オリックス、3日vs.阪神)には、メジャーリーガーも出場する。

日本は東京で行われるプールCで、オーストラリア、韓国、チェコ、台湾と対戦。3月6日の初戦では台湾と顔を合わせる。大会の流れをつかむためにも、開幕戦で確実に白星を挙げ、勢いに乗りたい。

日本史上最大の試合

日本野球を象徴する一戦が、2023年大会決勝の米国戦だ。大会を通じてハイレベルなプレーをした日本は、世界一を決める大一番でもその力を発揮し、タレント揃いの米国代表に勝利し、3度目の優勝をした。

準決勝での劇的な逆転勝利を経て臨んだ決勝では、投手陣が2失点でゲームメークし、攻撃陣が村上&岡本の本塁打などで得点した。「憧れるのをやめましょう」と試合前にスピーチした大谷翔平は最終回にマウンドへ。マイク・トラウトとの対戦を制して大会を締めくくった場面は、大会を代表する名シーンとなった。

注目のMLB選手

注目は大谷翔平をはじめとするメジャー組だろう。前回大会に続き、大谷翔平、山本由伸松井裕樹、吉田正尚、さらに菅野智之菊池雄星鈴木誠也、さらに今季からメジャーに移籍する岡本和真、村上宗隆が参加し、過去最多のメジャー9選手が代表入りした。大谷と菊池はともに花巻東高校の出身だが、年齢が3歳違うため、高校時代はチームメートの経験はない。日本代表では初めて同じユニフォームでプレーする。

メジャー組に加え、右肘のリハビリ中のためにメンバー入りしていないが、アドバイザーとして参加予定のダルビッシュ有もキーパーソンになる。投手陣と共に、経験とデータを駆使して、メジャーリーガー対策に一役買うと同時に精神的なサポート役も担う。

今大会の注目ポイント

調整が順調にいけば、先発陣は山本由伸、菅野智之、菊池雄星が軸となりそうだ。開催時期が春先であることを踏まえ、1人あたり4イニング、70球前後を目安に交代させる起用法が有力。前回大会同様、継投を駆使した細やかな投手起用が予想される。

前回大会では先発、そして抑えとしてもマウンドに上がった大谷翔平について、ドジャースのロバーツ監督は今大会での登板はないとの見方を示している。一方で大谷本人は明言を避けており、状況次第では二刀流起用される可能性も残されている。

さらに、ワールドシリーズで山本が抑えとして重要な局面を任されたように、今大会でも勝敗を分ける終盤で“守護神”として起用されるシナリオは十分に考えられる。

・大谷翔平はどの場面で登板するか?

日本代表は層の厚い打線と投手陣を備えているが、大谷翔平の起用法次第で試合展開、そして投手事情は大きく変わる。先発での登板か、あるいは勝負どころでの抑えか。状況に応じた起用が、連覇への鍵となるだろう。

・連覇の鍵は?

日本は過去の大会で全てベスト4以上に入るなど安定した強さを発揮してきた。課題は、短期決戦の流れを確実にものにし、初戦から白星を積み重ねること。チーム全体がどのように攻守で連動し、世界の野球ファンにその実力を示すかが注目される。