ジャズ・チザムJr.にとって、最近のマイナーでのリハビリ出場は基本に立ち返る機会だった。「むやみに振り回すのではなく、もっと自然にヒットが出ていた頃の感覚」を取り戻すことで、打率を着実に積み上げることを目指していた。
その「小さな一打」の積み重ねが大きな結果に結びついている。金曜日、ヤンキースタジアムで行われたライバルのレッドソックスとの今季初対戦において、3ランを放ちヤンキースの初回5得点のビッグイニングを牽引した。
アンソニー・ボルピーも初回に2ランを放ったが、二回にレッドソックス先発のウォーカー・ビューラーのチェンジアップが左ひじに直撃し、途中交代となった。この死球によって押し出しで1点が加わる直前、チザムはタイムリーを放ち、この時点で合計4打点の活躍を見せていた。
チザムはさらに2盗塁を記録。六回にはリプレイ検証でアウト判定となった幻の3盗塁目もあり、その身体能力の高さを発揮した。アーロン・ジャッジは5打数3安打1打点で打率を.397に上昇させ、ポール・ゴールドシュミットも六回に今季7号を放ち、自慢の打線が爆発した。
ビューラーは昨年10月のワールドシリーズ第5戦以来のヤンキースタジアムでの登板となったが、わずか2回で7安打7失点(自責5)と崩れた。
一方のヤンキース先発ウィル・ウォーレンは、1回1/3で7失点を喫し、今季ワーストとなったドジャース戦以来の登板。マルセロ・メイヤーにメジャー初本塁打を許すも、5回まではその1失点のみに抑え、六回に3失点するまで粘りの投球を見せ、今季4勝目を挙げた。
レッドソックスはラファエル・ディバースが七回に特大の2ランを放ち、点差を縮めたがあと一歩及ばなかった。ディバースは過去3シーズンでヤンキース戦27試合に出場し、10本塁打・22打点を記録しており、「ヤンキースキラー」っぷりをこの試合でも発揮した。
