フィリーズが左腕ルザードとの契約延長に合意

移籍1年目の昨季は自己最多の15勝をマーク

12:30 AM UTC

フィリーズはヘスス・ルザードを手放すことなどできなかった。

9日(日本時間10日)、MLB.comが関係者から得た情報によると、フィリーズは左腕ルザードと5年1億3500万ドル(約213億円)の契約延長で合意。28歳のルザードは今季終了後にフリーエージェント(FA)となる予定だったが、今回の契約延長により、2031年シーズンまでフィリーズでプレーすることになった。なお、身体検査の結果待ちのため、球団からの正式発表はまだ行われていない。

ルザードは昨年12月、フロリダ州ココナッツクリークで行われた野球教室に出席した際、「もちろん、フィリーズで長くプレーしたいと思っている。昨年は素晴らしい時間を過ごすことができた。球団もクラブハウスも本当に大好きだ」と話していた。

ルザードがFAになる前に、フィリーズが契約延長を実現させたのは理にかなった動きと言える。

まず、フィリーズは今回の契約に関して、ほかの29チームと競争する必要がなかった。

そして、先発ローテーションの短期的かつ長期的な厚みと安定性を確保することができた。

ザック・ウィーラー、クリストファー・サンチェス、アーロン・ノラ、ルザード、アンドリュー・ペインターは少なくとも2027年シーズンまで、球団が保有権を持っている。フィリーズがサンチェスの2029年と2030年のオプションを行使した場合、サンチェス、ノラ、ルザード、ペインターの4人は少なくとも、2030年までフィリーズでプレーすることになる。

ウィーラーは昨年9月に胸郭出口症候群の手術を受け、順調に回復している。早ければ4月中に先発ローテーションに加わることができる見込みだ。しかし、たとえサイ・ヤング賞クラスのピッチングを取り戻したとしても、現行の契約は2027年シーズン限りで終了する。ちなみに、ウィーラーは契約満了時に引退する意向を明らかにしている。

ノラはキャリア最悪のシーズンを終えたばかりだ。

ペインターは2023年にトミー・ジョン手術を受け、まだメジャーでの実績がないプロスペクト(有望株)だ。

タイワン・ウォーカーは今季終了後にFAとなる。

ここまでに名前が挙がった投手を除くと、フィリーズは球団組織全体として、先発投手の層があまり厚くない。

だからこそ、ルザードとの契約延長が重要になる。移籍1年目の昨季は32試合に先発して15勝7敗、防御率3.92をマーク。2024年12月、ルザードはスターリン・カバ、エマーリオン・ボイドという2人の有望株とのトレードでポール・マッキントッシュとともにフィリーズに加入した。

ルザードは昨季、ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞投票で7位にランクイン。5月下旬から6月上旬にかけて、投球フォームのクセを盗まれ、5回2/3で20失点を喫した時期があったが、それがなければ、もっと上位にランクインしていたかもしれない。

レギュラーシーズンの最終19先発では10勝5敗、防御率3.57を記録した。ポストシーズンでも好投し、ドジャースとの地区シリーズ第2戦では6回0/3を投げて3安打2失点。第4戦ではリリーフ登板し、1回2/3を投げて2安打1失点(自責点0)だった。