【オリオールズ3-11レイズ】ボルティモア/オリオールパーク・アット・カムデンヤーズ、6月28日(日本時間29日)
前日、22失点で大敗を喫したレイズはその鬱憤を晴らすように打線が爆発し、オリオールズに11対3で快勝した。中でも飛距離約142メートルの特大弾を放ったジョナサン・アランダのオールスターゲーム選出を望む声が、レイズのチーム内では高まっているようだ。
アランダは初回、オリオールズ先発のザック・エフリンの直球を捉え、ライトスタンドへ特大の10号2ラン。この本塁打はライトスタンドを越え、その奥のユートー・ストリートまで届く特大弾に。2015年のスタットキャスト導入後では球団史上、そして球場史上3位の飛距離を記録した。
このアランダの一発でレイズはリードを3−0に拡大し、その後も打線が爆発。四回にはヤンディ・ディアスにも14号3ランが飛び出し、オリオールズ投手陣から11得点を挙げた。投げても先発のザック・リッテルが7回1失点の省エネ投球を見せ、7勝目をマーク。オリオールズとの3連戦を1勝1敗のタイに戻した。
「彼をアトランタ(今季のオールスターゲームの開催地)に連れていってくれないか?お願いだ」とレイズ外野手のジェイク・マンガムは試合後に言った。先発のリッテルも「彼は間違いなくオールスターに値する選手だ」と、称賛した。彼とはもちろん特大弾を放ったアランダのことだ。
アランダは今季レギュラーに定着し、打率.330、OPS.915と大ブレークしている27歳。打率.330はアーロン・ジャッジとジェイコブ・ウィルソンに次ぐMLB3位、OPS.915は同8位と、MLB屈指の打撃成績を収めている。
しかし、オールスターのファン投票では惜しくも当選を逃した。ブラディミール・ゲレーロJr.、ポール・ゴールドシュミットに次ぐ3位に終わり、決選投票となる第2フェーズには進めず。ゲレーロJr.、ゴールドシュミットはともに打率、OPSではアランダより低かったが、MLB屈指のスター選手を相手にするのは売出し中の27歳には荷が重かった。「システムを理解しています。他の二人もスター選手だと知っています。自分がコントロールできることに集中する。それだけです」と、アランダは淡々と結果を受け止めている。ただ、選手間投票とコミッショナー事務局の指名でオールスターのメンバーに名を連ねる可能性は高いはずだ。
そして、きょうの勝利によってレイズは、再びア・リーグ東地区首位のヤンキースに0.5ゲーム差に迫った。ワイルドカード争いも1位を維持しており、2位とのリードを4.5ゲーム差に広げている。今のMLBで最も勢いがあるチームと言って良い。
この快進撃の原動力となっているのは、開幕前はウィークポイントと懸念された打線の奮起だろう。アランダらに牽引され、チーム打率は.260でMLB2位、チームOPS.736はMLB8位だ。そして伝統的に強い投手力も健在。今のレイズはただ勢いに乗っているだけではなく、MLB屈指の隙がないチームとして完成されつつある。
