ソリアーノが初の開幕投手、菊池は2戦目以降に先発へ

「監督から言われたとき、正直に言って、泣きそうになった」

12:50 AM UTC

エンゼルスのカート・スズキ監督と投手コーチたちが16日(日本時間17日)にホゼ・ソリアーノを呼び、開幕投手を任せることを伝えたとき、27歳の右腕は感極まらずにはいられなかった。

2度のトミー・ジョン手術を受け、2020年のルール5ドラフトでパイレーツに指名されながらもエンゼルスへ返却されるなど、多くの苦難を乗り越えてきたソリアーノは、アストロズとの開幕戦に先発するという栄誉を得た。ドミニカ共和国出身の右腕は2016年に契約金わずか7万ドル(約1120万円)で入団して以来、大きく成長を遂げた。

「監督から言われたとき、正直に言って、泣きそうになったよ。本当に光栄なことだからね」とソリアーノ。「この機会を得ることができて本当に嬉しい。僕を信頼してくれたということが信じられないほどうれしいんだ。チームのために力を発揮するときが来たね」と語った。

ソリアーノは昨季、169イニングを投げて防御率4.26、152三振、78四球という成績を残し、今季の開幕投手に指名された。昨季は菊池雄星が開幕投手を務めたが、菊池は日本代表の一員としてワールドベースボールクラシックに出場。先発で1試合、リリーフで1試合に登板した。エンゼルスの開幕カードは敵地ヒューストンでの4連戦。菊池もそのうち1試合に先発するとみられる。

ソリアーノはメジャーデビューした2023年にリリーフで38試合に登板。2024年から先発に回り、今季が先発で3年目となる。エンゼルスは今季、ソリアーノの活躍に大きな期待を寄せている。

「彼は(開幕投手の座を)勝ち取ったんだ」とスズキ監督。「彼は働き者だ。すべてを正しくこなし、私たちが求めたことをすべて実行してきた。(開幕投手を告げたときは)少し感情的になっていたね。2度のトミー・ジョン手術を経験した。そして、彼が今のポジションにいるのは、まさに努力の賜物だ」と語った。

ソリアーノは投げる球も一級品だ。シンカーは今春、100マイル(約161キロ)に達しており、昨季は平均97.2マイル(約156キロ)を記録した。フォーシームも100マイルに達し、ナックルカーブとスプリットも投げる。さらに、スライダーとチェンジアップも持っている。

ベテラン捕手のトラビス・ダーノーは「今年は彼にとって、飛躍の1年になるだろう」と語る。「あのシンカーは本物だ。来ると分かっていても、打つのは本当に難しい。もちろん、変化球も素晴らしい。去年、彼はスプリットを習得し、自信を持って投げられるようになった。スライダーも使えるし、フォーシームも効果的だ。打者はシンカーを狙っているが、(ほかの球種を使うことで)ポップフライや空振りを狙うこともできるんだ」とソリアーノの成長ぶりを称えた。

ソリアーノのシンカーは球界屈指だ。ゴロ率はメジャー1位の65.3%を記録し、次点のアンドレ・パランテ(カージナルス/59.1%)に6ポイント以上の差をつけている。

開幕戦の相手であるアストロズにも圧倒的な強さを見せており、通算17回1/3を投げて防御率1.04、22三振を記録。ダイキンパークでは通算9イニングで防御率1.00を誇る。

しかし、好不調の波の大きさが昨季の課題だった。32先発のうち23試合で自責点3以下に抑えたものの、8失点が2度、7失点が2度、5失点が4度もあった。

「この強度を維持しつつ、努力を続けていかなければならないと思う」とソリアーノ。「集中力を保つ必要がある。でも、最も大切なのは健康をキープして、強い身体でプレーし続けることだと思う」と語った。