守護神ヘイダー、左肩関節包損傷で離脱も10月復帰に意欲

August 16th, 2025

オールスター守護神ジョシュ・ヘイダーが、左肩関節包の捻挫により3週間の投球禁止となった。投球再開後も、実戦復帰に向けてさらに3週間かかる見込みで、レギュラーシーズン中の復帰はほぼ不可能となった。

「現実的には今から3週間で9月初旬。そこから投球強化に2週間で、マウンド調整に1週間だ。合計でさらに3週間かかる計算だ」

6週間後にレギュラーシーズンが終了するため、現状ではポストシーズンまで復帰が持ち越される可能性が高い。

今季28セーブを挙げ、6度目のオールスター選出を果たしたヘイダーは、12日(日本時間13日)に15日間の負傷者リスト入りした。肩の違和感について整形外科医でセカンドオピニオンも受けたところ、手術の必要はなく、十分な休養での回復を優先する方針だ。

「9月末まで無理に戻るつもりはない。まずは3週間で投球可能な状態にして、1イニングずつ慎重に調整する」。ヘイダーはこれまで複数イニングの登板を避ける傾向があったが、今季は複数イニングもこなしてきた。しかし今後は、長期的な肩への負担を考慮し、1イニング中心の登板が現実的とみられる。

8月8日のヤンキース戦で2回36球を投げ、翌日の練習後に肩の違和感を訴えたことが今回の離脱につながった。「自分の体の感覚には自信がある。普段の疲労とは違う異常を感じた」とヘイダー。診断後は慎重に休養を取ることを選んだ。

アストロズは現時点で新たなクローザーを指名せず、ベネット・スーザやブライアン・アブレイユらが暫定で登板する予定で、デイナ・ブラウンGMは「ブルペン陣には自信がある」と語った。

ヘイダーの不在はチームにとって痛手だが、アストロズはポストシーズンを見据え、チーム力で乗り切る構えだ。今後の復帰時期次第では、守護神の復帰がポストシーズンの鍵を握ることになりそうだ。