アストロズ左腕ヘイダー、「慈善活動はメジャーリーガーの使命のひとつ」

November 26th, 2025

アストロズのジョシュ・ヘイダーは、慈善活動を通じて恵まれない子どもや若者を支援することを「メジャーリーガーとしての使命の一つ」と考えている。

2024年1月にアストロズと契約して以来、ヘイダーは熱心に支援活動を行い、ヒューストン広域のコミュニティに大きな影響を与えている。その一つが毎年恒例のホリデー・トイドライブだ。

ヘイダー夫妻は24日(日本時間25日)に球場の外で「ヘイダーズ・ハート・トイドライブ」を開催し、新品のおもちゃの寄付を受け付けた。ジョシュとマリアは寄付に訪れた人々を出迎え、ホリデーの喜びを分かち合った。寄せられた寄付は「BEAR(Be a Resource)」に届けられる。

Courtesy of Houston Astros

「たくさんのプレゼントを集めて、子どもたちに幸せと笑顔を届けたい。この季節は、還元することにあるから」とヘイダーは語った。

2024年シーズン、ヘイダーズハートはBEARまたはCovenant House(カヴナント・ハウス)を招待し、スイート観戦やフィールド見学、選手との対面などの体験を提供した。BEARはリスクを抱える子どもとその家族を、カヴナント・ハウスは年齢超過により、里親制度から見落とされやすくホームレスになる危険性の高い彼らを支援する団体だ。

「アストロズ財団やジョシュ&マリア・ヘイダー夫妻のような方々のおかげで、3万人以上の子どもたちにクリスマスの新しいおもちゃを届けることができる。こうしたドライブを開催していただけることが、毎年の目標達成につながる」と、BEARの開発・事業部ディレクターであるマギー氏は語った。

Courtesy of Houston Astros

ヘイダーが困難な境遇にある子どもたちを支援したいと思うようになった原点は、自身の幼少期にある。デラウェア州の自宅で里子を受け入れていた祖父母のもとへ、メリーランド州から週末ごとに通い、里子たちと過ごすうちに、地域には助けを必要とする子どもが多いことを知った。その経験は今も彼の心に強く残っているという。

「彼らと直接会って知り合えることが本当にうれしいし、一緒に過ごす時間をとても楽しんでいる」とヘイダーは語った。

ヘイダーは、2025年のアストロズにおけるロベルト・クレメンテ賞の候補に選ばれた。同賞はメジャーリーグ選手にとって最も名誉ある個人賞とされ、すばらしい人格、地域貢献、慈善活動、そしてフィールド内外での前向きな行動によって野球界を体現した選手を表彰するものである。

「若者にとって、里親制度の支援は18歳までで終わってしまい、その後の受け皿がない。自立のためのツールを得られないと、行き場がなくなってしまう。カヴナント・ハウスは、そういった若者が人生をより良くするための機会を得られるように支援していて、私たちとしてもその取り組みに光を当てたいと思った」