ネイラーが5年契約で残留へ、再契約に向けて合意間近

今季途中にトレード移籍、ポストシーズンでも活躍

November 17th, 2025

MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、ジョシュ・ネイラーとマリナーズは5年契約の締結に向けて、合意間近となっているようだ。まだ球団からの正式な発表は行われていない。

ネイラーはポストシーズンで素晴らしい活躍を見せ、球界に名を轟かせた。強打の一塁手として、ブルージェイズとのリーグ優勝決定シリーズでは打率.417、3本塁打、OPS1.273の好成績をマーク。レギュラーシーズンでは自己最高のWAR3.1(ベースボール・リファレンス版)を記録した。

今季はダイヤモンドバックスでスタートし、夏場にマリナーズへ移籍。24年ぶりの地区優勝、そして球団史上初のワールドシリーズ進出まであと1勝に迫ったポストシーズンの戦いで大きく貢献した。マリナーズに移籍する前、ダイヤモンドバックスでは93試合に出場し、打率.292、11本塁打、59打点、11盗塁、出塁率.360、OPS.807という成績だった。

トレード移籍後、さらに成績を向上させ、54試合で打率.299、9本塁打、33打点、19盗塁(失敗0)、出塁率.341、OPS.831を記録。スプリントスピードはメジャー最低レベルだったが、的確な判断力と走塁の巧みさを証明した。

ネイラーは2019年にパドレスでメジャーデビューし、翌2020年途中にガーディアンズへ移籍。クリーブランドで主力選手に成長し、2020年のヤンキースとのワイルドカード・シリーズでは7打数5安打(打率.714)、3二塁打、1本塁打、OPS2.285と打ちまくった。2024年には初のオールスター選出。同年のシーズン終了後、ダイヤモンドバックスへのトレードが決まった。

好調時のネイラーは高打率を残すことができ、シーズン30本塁打を狙えるパワーも兼備している。三振率も低く、今季の13.7%はメジャー上位9%という優秀な数字。スイングスピードを効率よく打球速度に変換できているというデータも出ており、質の高い打撃が光る。

守備面では、ゴールドグラブ賞を狙えるほどのレベルではないものの、今季はOAA(Outs Above Average:平均よりどれだけ多くアウトを奪ったかを表す守備指標)+2を記録するなど、一塁手として堅実なプレーを見せる。ポストシーズンでも一塁の守備を落ち着いてこなしていた。