【タイガース4-9メッツ】ニューヨーク/シティフィールド、5月14日(日本時間15日)
この日、メッツは初回に3点を先制された。少し前までのチームであれば、そのまま負けてしまっていたかもしれない。しかし、今は違う。この日の逆転勝利は風向きが変わってきていることを示していた。
5本塁打を含む勝負強い打撃を見せ、見事に逆転。先発のノーラン・マクリーンも初回以降は無失点と立て直し、7回、6安打、3四球、7三振と力投した。
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三回、ユーイングがキャリア初本塁打を放ち、四回にはベイティの2ランで同点。さらに次の回、ベンジが安打とリプレイ判定で認められた盗塁でチャンスを広げると、フアン・ソトのタイムリーで勝ち越しのホームを踏んだ。
六回にはセンガーがスクイズを成功させるなど、メッツは多様な得点パターンを見せた。わずか3日前までMLB最低勝率だったチームが、再び“ワクワクする野球”を取り戻し始めている。これで今季初のシリーズスイープとなり、全てが複数点差をひっくり返しての逆転勝利。3試合以上のスイープとしては、球団史上3度目だと、記録会社エライアス・スポーツ・ビューローは伝えている。
「良いところがたくさんあった。いろいろな方法で勝つことができた。打撃も走塁も良く、走者を多く出し、勝負所で打てていた。投手陣も素晴らしかった。シリーズ全体を通して、本当に完成度の高い試合ができたと思う」とカルロス・メンドーサ監督は称えた。
五回のソトの勝ち越し打にビエントスが2ランで続き、さらにはソトとセミエンが七回と八回にそれぞれソロ本塁打。比較的余裕のある展開となったとはいえ、前日に勝ちパターンの救援陣を総動員していただけに、マクリーンが今季2度目の7イニング投球を達成したのは大きかった。
「今日は七回まで投げられたから、結構満足している。中盤は速球の使い方を少し変えて、読まれないようにした。何が機能するかを探して、少し工夫しながら投げていた」とマクリーンは語った。
前日の試合で右足首への自打球で途中交代したソトが、一晩で回復してスタメンに復帰できたことも大きかった。ここ3試合で2度目となる複数安打を記録した。
「チームのために結果を出せるのはいつだって嬉しい。得点圏に走者がいる大事な場面で、返してリードしたかった。チームに勢いを与えられたと思う」とソトは語った。
さらにソトは「メッツはやろうと思えば何でもできるチームだ」と自信を語った。シーズン序盤に10勝21敗と低迷した上に、負傷者も続出し、立て直し不能に見えていた頃とは空気がまるで違う。
もちろん、すべての問題が解決したわけではない。スタメンの半数近くは、6月あるいは7月まで離脱する可能性が高い。そして今後は日程も厳しくなる。今週末にはヤンキースとのサブウェイシリーズ3連戦が控えている。
それでも、メッツは今季初めて粘り強さを見せ始めている。ビハインドから逆転し、そのまま勝ち切る試合が増えてきた。ルーキーのユーイング、ベンジ、マクリーン、スコットが、復調の中心となっており、今後も重要な存在になりそうだ。いずれはさらなる戦力も必要になるだろう。しかし現時点では、十分に機能している。
ここ2週間、選手たちが繰り返し語ってきた言葉を借りれば、「自分たちで掘った穴は、自分たちで埋めるしかない」。
メンドーサ監督は「本当にいろいろなことがあった。あの苦しい時期は、数点ビハインドになった時点で試合が終わったような感覚だった」と振り返る。だが、状況は確実に変わっている。「でも今は違う。初回に3点取られても、まだいけると思えるんだ」
