イ・ジョンフの2本塁打でジャイアンツ逆転勝利

OPSはジャッジ、アロンソに次ぐ3位

April 13th, 2025

イ・ジョンフ(李政厚)のヤンキースタジアムのデビュー戦は鮮烈だった。

4月11日の第1戦の第1打席で今季初本塁打を放つと、シリーズ最終戦ではキャリア初の1試合2本塁打でジャイアンツの逆転勝利に貢献した。チーム(11勝4敗)は2002年にインターリーグが始まって以来、ヤンキースタジアムでのシリーズ初勝利を成し遂げた。

「チームに恩返ししたい。その思いでプレーした」

イ・ジョンフは2023年12月にポスティングを利用して6年総額1億1300万ドルでジャイアンツと契約した。しかし昨季は5月に左肩の負傷し、手術を受けたたため早々にシーズン終了。37試合に出場し、打率.262、OPS.641、2本塁打に留まった。

「リハビリ中、チームはロードの試合にも帯同させてくれたり、色々な面で支えてくれた。オフシーズンのリハビリ中もチームのケアも素晴らしかった。今はチームに恩返しをしたい気持ちでいっぱいです」

今季に懸ける思いは強い。

ヤンキースとの第3戦、3点を追いかける4回、イ・ジョンフは元ジャイアンツの左腕ロドンとの左対決を制し、フルカウントからスライダーを右中間へ叩き込んだ。

「ロドンは好投していたので、無理に引っ張らずにセンター方向に打てればいいと思っていた」

さらに6回内野安打と四球で一死1、2塁で、イ・ジョンフは高めのカーブを強振し、3点本塁打を右中間に叩き込んだ。

「いいスイングだった。今日はシンカーと速球で攻め、カーブはそれまで投げていなかったのに。ツーストライクまで追い込んだので、振らせようと思った球だった」とヤンキースの捕手エスカラは悔しそうに振り返る。

「素晴らしい活躍だった。今後は対戦経験のない投手とも対戦していくが、今日のような打撃技術が活きてくる。今はどんな投手からも打てると思っているんじゃないかな。球を見極めてしっかりとらえれば、今後も結果が出るだろう」とボブ・メルビン監督は語った。

イ・ジョンフは開幕から14試合で打率.352、本塁打3本、二塁打8本(MLB最多)、三塁打1本、11打点、3盗塁。またOPS1.130は現在、アーロン・ジャッジとピート・アロンソに次ぐメジャー3位で今季、期待の選手の一人として名前が挙がる。KBOからメジャー移籍し、その実力に疑問符もついていたが、メジャーリーグの投手への適応力をすでに披露している。

イ・ジョンフの援護で勝ち星がついたジャイアンツの先発右腕ローガン・ウェブは「まだまだ可能性に満ちている。これからの成長がとても楽しみ」と話すと、イ・ジョンフは「本塁打数よりもチームの勝利、ヤンキース戦での勝ち越しだけを考えてプレーした」とチームへの思いを口にした。