43歳バーランダー、アストロズ復帰の可能性

November 16th, 2025

アストロズは今オフ、ベテラン右腕ジャスティン・バーランダーとの再会を試みるべきだろうか。投手不足、そして大物選手の獲得に大金を費やせないアストロズの台所事情からすれば、バーランダーとの契約はあらゆる点で理に適っている。

バーランダーは、2025年は1年1500万ドル(約23億1700万円)でジャイアンツに加入し、29先発(152イニング)で防御率3.85、fWAR(代替可能な選手と比べて何勝分上積みしたかを示す総合指標)2.2をマーク。前半戦は防御率4.70と不振だったが、ケガから復帰した後半戦は14先発で防御率2.99と復調。さらに最後の7先発では防御率1.96の好成績を残した。2月に43歳を迎える大ベテランながら、実力はまだ十分だ。

しかし、打線の援護不足に泣き、4勝11敗と勝ち星が伸び悩んだ。バーランダーが目標とする通算300勝までは、あと34勝残っている。

「もし29、30試合以上先発して、チームにあと数年勝ち続けるチャンスを与えることができれば、それは可能だと思う。不可能だとは言わない。とはいえ、間違いなく難しくなる。29試合先発するなら、10から15勝はしたいものだ。今年はそれが叶わなかった。でも、もしかしたら今年は勝つための年ではなかったのかもしれない。もしかしたら、今年は健康のために、そして自分自身を見つめ直し、中5、6日の間隔に慣れ、とにかくイニングを投げるという、そういう年だったのかもしれない。それが、僕を必要な場所へと導いてくれるのかもしれない」

そうシーズン最後の先発後に語ったバーランダーは、まだまだ先を見据えている。

そのバーランダーにチャンスを与えるのは、古巣アストロズかもしれない。20年のキャリアを誇るベテラン右腕はアストロズで6年以上過ごしてきた。その間、ワールドシリーズ制覇2回、サイ・ヤング賞2回、3度目のノーヒットノーラン達成、通算3000三振など、数々の成功と節目を経験した。アストロズでは通算130先発で73勝28敗、防御率2.71と大活躍し、キャリアの最盛期を謳歌した。

アストロズはエースのフランバー・バルデス(今季192投球回)がFAとなり、流出が濃厚だ。ダナ・ブラウンGMはケガに苦しんだスペンサー・アリゲッティ(35回1/3)とクリスチャン・ハビアー(37回)が健康を取り戻し、バルデスの穴を埋めることを期待している。ハビアーはトミー・ジョン手術から復帰し、8先発で防御率4.62。アリゲッティは親指のケガで8月まで戦線を離れ、5先発で防御率5.26と苦しんだあと、右肘の炎症を起こした。両投手とも健康状態とかつてのパフォーマンスを取り戻せるかは未知数だ。

「われわれは最高の選手(獲得)を目指そうと努力するが、必ずしもうまくいくとは限らない」と、ブラウンGMはGM会議で語っている。

エースのハンター・ブラウンに次ぐそれ以外の投手は、コルトン・ゴードン、ジェイソン・アレクサンダー、そして有望株16位のAJ・ブラバフら。さらに元有望株のネイト・ピアーソンとオフシーズン早々に1年契約を結び、先発に転向させる予定だ。トミー・ジョン手術を受けた3投手(ロネル・ブランコ、ヘイデン・ウェスネスキ、ブランドン・ウォルター)はリハビリ中。かつてローテーションで活躍したルイス・ガルシアも復帰しない。

「今のところ、フランバーと契約していないので、そのイニングを埋めなければいけない。トップにはハンター・ブラウンがいますし、ハビアーのケガからの復活ぶりには期待している。球速は最高96マイル(約155キロ)だったので、春季キャンプに来るのを心待ちにしている。アリゲッティもオフシーズンが非常に充実しているので、彼についても期待しているもう少し層を厚くし、ローテーションの後半を固める必要がある」と、ブラウンGM。バーランダーとの再会は理に適っている。