バーランダー、古巣での復帰初登板へ準備整う

March 30th, 2026

ジャスティン・バーランダーは、タイガースでの1回目の在籍期間中に圧倒的な存在感を放ち、サイ・ヤング賞やMVPに輝いた当時とは、投手としても、ある意味では人間としても別人であることを明確にしている。43歳の年齢もあり、それは避けられないことだが、実際、本人はそれを前向きに捉えている。

タリック・スクーバルとケイシー・マイズは、エスプレッソマシンとグラインダーを購入し、クラブハウスでのコーヒー通として知られるようになった。しかし、スクーバルによるとバーランダーは2人よりも、そして以前よりも多くのコーヒーを飲んでいるという。

「そう、そうなんだ」とバーランダーは認める。

「ただ、寝られるように試合の時は少し控えるようにしている。この年になると睡眠が必要だから」

今季、ア・リーグ最年長選手としてシーズンを迎えることを伝えられるとバーランダーは前向きに受け入れた。

「球界全体かな? それともア・リーグだけ? プロスポーツ全体でもそうなのかな? 他に誰が年上なんだい?」とバーランダーは逆取材の質問をした。

昨季終盤に44歳のフィリップ・リバースがNFLインディアナポリス・コルツのクォーターバックとして現役復帰していなければ、バーランダーがプロスポーツ界最年長の称号を手にしていたかもしれない。しかし、リバースが再び引退したと報じられている今、バーランダーがその座に就いている可能性がある。

A.J.ヒンチ監督は「バーランダーは生ける伝説だ。再びタイガースのユニホームを着ている。そのことが本人やファンにとっても大きな意味を持つことを私は知っている」と語った。

もし、ファンが若き日の姿を思い出したいのなら、このベテランは自身のXアカウントで時計の針を戻している。プロフィール写真を2005年のフォトデーでの1枚に変更している。

2005年の2試合を含めるかどうかでメジャー20シーズン目か21シーズン目かは分かれるが、自身のキャリアが始まった古巣での開幕を控え、バーランダーは以前には考えもしなかったような方法で、今の状況に向き合っている。

オープン戦での初登板後、「こうした気持ちをシーズン中も持ち続けたい。どの程度になるかは分からないが、ただその場にいて、楽しむだけ。これで終わりだ、と言いたいわけではない。ただ、その可能性もある。単年契約だし、もし何か壊滅的なことが起きれば、そこで終わりだ。言えるのは、残された時間は多くないということ。だから、できるうちに楽しみたい」と語った。

だが、30日(日本時間31日)にチェイスフィールドで行われるダイヤモンドバックス戦でタイガース復帰登板に臨む際、変わらないルーティーンもある。ヘッドホンをつけ、音楽を流しながらクラブハウスに入り、目の前の課題に完全に集中する。

「ヘッドホンは間違いなくつける。ただ、以前ほど怒りに満ちてはいないだろう」と話した。

おなじみの「D」のロゴが入ったユニホームを再び着る喜びをかみしめることになるだろう。そして、昨季は同地区のライバルとして相性の良かったダイヤモンドバックスを相手にタイガースの好スタートを継続させるべくマウンドに上がる。

ジャイアンツに在籍していた昨季、ダイヤモンドバックスを相手に2度のクオリティースタート(6イニング以上を投げ自責点3以下)を記録した。昨年9月にチェイスフィールドで7回を3安打無失点に抑えた投球は、奪三振こそ3つだったが、後半戦の復活を象徴する内容だった。その試合では球速こそ全体的に落ちていたものの、正確なコントロールで速球を操り、10個の見逃しストライクと4度の空振りを奪った。

30日の登板への青写真となるかもしれない。オープン戦では速球の球速が思うように上がらなかったが、本人は固執しないようにしていた。今あるもので勝負できると考えている。

「どうなるか、やってみれば分かる」と28日に語った。

「(状態は)それほど悪くない。完璧ではないが、アウトを取るには十分であることを願っている。シーズンが始まり、4月になれば、物事がうまく回り始めることもある。オープン戦では常に何かに取り組んでいるが、スイッチが切り替われば、あとはアウトを取ることに集中するだけだ。たくさんアウトを取れるといいんだけどね」

そうなれば、次回登板が見込まれる5日(同6日)のカージナルス戦は「必見のJ.V.」の再来として、本拠地コメリカパークへの帰還を最高の勢いと盛り上がりで迎えることになるだろう。

本人はまだそこまで先のことまでは考えていない。ただ先発ローテーションの一角としての責任を果たしたいだけだ。だが、タイガースでの2度目のキャリアを始めるにあたり、その意味を十分に自覚している。

「1周して戻ってきたような感覚だ。戻ってこられて、再びこのチームの一員になれてうれしい」