【ガーディアンズ3-5ブルージェイズ】トロント/ロジャースセンター、4月25日(日本時間26日)
これこそが、本来のブルージェイズの姿だ。テンポよく、安定していて、自信に満ちている。相手を追いかけるのではなく、自分たちの戦い方で試合をコントロールする。
2026年は慌ただしいスタートとなっているが、この日のような試合を積み重ねることができれば、昨年の強さを見せることができるだろう。圧倒的ではない。ただ、この安定感こそがブルージェイズの強みだ。
この試合で重要だったポイントは以下の通り。
1 岡本が本来の姿を見せる
前日に中堅へ430フィート(約131.1メートル)の本塁打を放った岡本和真がこの日も一発を叩き込んだ。バッターズアイ上部のスタンドへ、425フィート(約129.5メートル)を記録し「まさに特大のホームランだ」とジョン・シュナイダー監督も称えた。
これで直近6試合で3本塁打。シーズン開始から1カ月が経ち、打席での余裕が明らかに増している。下半身と体幹をしっかり使ったスイングが戻りつつあり、シーズン序盤には見られなかった力強さが出てきた。これは読売ジャイアンツで6年連続30本塁打以上を記録していた頃の姿であり、メジャーでも同様の数字を残す力は十分にある。
この日はその後、単打と押し出し四球も記録。さらに守備でも好プレーを見せ、ここまでで屈指の総合的なパフォーマンスとなった。
シュナイダー監督は序盤の不振に対する疑問が出るたびに岡本を擁護し、「日本での基準をすぐに求めるのは不公平だ」と語りながら、適応の時間が必要だと強調してきた。ここ2日間の活躍は、まさにその言葉を裏打ちしている。
「彼は必ず打つ。ここにいる限りずっとそう言い続けるよ。それだけの能力があるからだ。どう攻められているかも理解しているし、あそこ(フライトデッキ)まで飛ばす打球はそう簡単には見られない。あのパワーは本物だ」とシュナイダー監督は語った。
2 新たな守護神バーランドが締める
ジェフ・ホフマンをクローザーから外して以降、初めてのセーブ機会となったこの試合は、ブルージェイズの狙い通りに進んだ。
七回:メイソン・フルハーティ(0回1/3、1三振)
八回:タイラー・ロジャース(1回、1三振)
九回:ルイス・バーランド(1回、1失点、3安打、1四球、1三振、セーブ)
この中で最も重要な存在がバーランドだ。この日は多少苦戦したが、パドレスのメイソン・ミラーを除けば、MLB屈指のリリーバーと言える。もしホセ・ラミレスが八回に回ってきていれば、バーランドを前倒しで投入し、九回はロジャースやブレイドン・フィッシャーに任せる選択もあっただろう。
今後の運用で重要なのは、「いかにバーランドを最も重要な場面で使うか」という点。この日はそれが九回だった。
3 ゴーズマン、抜群の安定感
ケビン・ゴーズマンの投球内容は派手ではなかった。6回2/3を投げて2失点、3三振。圧倒的ではないが、この日の投球を残りの全試合で見られるのであれば、ブルージェイズは喜んで受け入れるだろう。しっかりと試合を作り、先発投手としての役割を全うした。
最近のブルージェイズは“想定外”への対応に追われてきた。エリック・ラウアーの短い登板やオープナー起用、マックス・シャーザーの不調などが重なり、ブルペンは常に慌ただしい状況だった。ゴーズマンは必要な場面では支配的な投球もできるが、この日はチームに必要な“安定感”を提供した。最高の状態ではなかったかもしれないが、最も求められていた役割を果たした。
