岡本和真がポスティングでメジャー挑戦へ

October 22nd, 2025

読売ジャイアンツの内野手の岡本和真(29)がポスティングシステムを利用してMLB移籍を目指す方針を発表した。

岡本は球団事務所で記者会見に臨み、「このたび、ポスティングシステムを利用してMLBに挑戦させていただくことになりました。この決断を尊重して背中を押してくださった関係者、ファンの皆様に感謝しています」と謝辞を述べ、「(MLBは)世界一のリーグだと思うので、僕もそこでプレーしたいなと思ってやってきた。その一心で頑張ってきた」と続けた。

29歳の右打者である岡本は、これまで日本プロ野球(NPB)で通算248本塁打を記録。2018年から2023年までの6年連続で30本塁打以上を放ち、2023年にはキャリアハイの41本塁打をマーク。

2024年は143試合で本塁打が27本に減少。2025年はケガの影響で77試合の出場ながら15本塁打、OPS(出塁率+長打率).992という高い数字を記録した。NPBでの通算成績は打率.277、出塁率.361、長打率.521と安定している。

岡本は侍ジャパンの一員として、2023年のワールド・ベースボール・クラシック決勝で米国代表のカイル・フリーランドから四回に本塁打を放つなど、存在感を発揮。大会では2本塁打、7打点、8四球、OPS1.278と活躍し、日本の3度目のWBC優勝に大きく貢献した。

岡本がポスティングされると、MLBの全30球団は45日間の交渉期間が設けられる。契約が成立した場合、契約金に応じた譲渡金(リリースフィー)が読売ジャイアンツに支払われる。

「厳しい世界だと分かっている。そういうのも承知の上で勝負したい」と決意を述べた。

期間内に契約が成立しなかった場合、岡本は翌シーズンも読売に残る。なお、岡本はあと1年でNPBの海外FA権を取得するため、来オフにはポスティングを経ずに自由契約でメジャー球団と契約できるようになる。