ゴーズマン、”ほぼ”マダックスの完封勝利

スプリットとフォーシーム使い分けアストロズを翻弄

September 11th, 2025

ブルージェイズ6-0アストロズ】トロント/ロジャースセンター、9月11日(日本時間12日)

ケビン・ゴーズマン(34)はフォーシームとスプリットの2球種を主に使う、非常にシンプルな投手だ。だが、そのシンプルさも極めれば、誰よりも複雑で予測のつかないピッチングになる。

アストロズとのシリーズ最終戦に登板した右腕は、9回、9三振、2安打、無失点と圧巻の完封投球。投球数はちょうど100で、マダックス達成(99球以下での完封)にはあと1球及ばなかったものの、ア・リーグ西地区首位のアストロズを翻弄した。なお、ブルージェイズの選手が最後にマダックスを達成したのは、2015年6月3日のマーク・バーリーまで遡る。

「まさに良いタイミングでピークを迎えているように見える」とジョン・シュナイダー監督は語り、この日をゴーズマンのブルージェイズでのベストパフォーマンスの一つと称えた。

「彼は九回も行きたいと言ってきて、それが当然だと思った。ここ2試合は本当に素晴らしいし、完全に波に乗っている」

ブルージェイズの先発投手による完投は2024年7月27日以来で、完封は同年6月8日以来。どちらも、ゴーズマンが達成していた。

試合が終わってもファンは帰らず、ゴーズマンのヒーローインタビューを見届け、大歓声を送った。

「ブルージェイズで抑えを務めたことはないけど、今日はそんな感覚だった。九回のマウンドに上がる前からスタンディングオベーションを受けていたし、本当に格別な瞬間だった」

前回登板のヤンキース戦でも、8回1失点に抑えたゴーズマンの調子を考えれば、ポストシーズンの初戦を任せても不思議ではない。何より今のゴーズマンは、背中を押してくれる本拠地のファンの声援を力に変えることができる。

「今は感情を表に出すことを恐れていない。これまでは冷静な投手を演じようとしていたが、ホームで投げる時は感情を見せることでファンが喜んでくれると感じている。今日は確実に観客から力をもらった」とゴーズマンは語った。

「彼はマックス・シャーザーのように個性が強いタイプではないから見落とされがちだが、ずっと安定しているし、本当に素晴らしい。常にチームの期待に応えてくれる」とシュナイダー監督も語る。

状態の良さは球速に表れている。この日はフォーシームの平均球速がシーズン平均を上回り、最速98マイル(157.7キロ)をマーク。球速はどんな投手にとっても重要だが、特にゴーズマンのようにシンプルな球種を使い分ける投手にとってはなおさら大切になる。

それを象徴していたのが、ヨーダン・アルバレスとの対戦だ。カウント0-2から投じた98マイルのフォーシームは、鋭くストライクゾーン低めいっぱいへと一直線。スプリットを警戒していたであろうアルバレスは見送ることしかできなかった。

ゴーズマンは10勝目を挙げ、ポストシーズンの先発1番手争いに名乗り出た。ブルージェイズは2勝1敗でアストロズに勝ち越し、ア・リーグ東地区1位をガッチリとキープしている。