新人マクゴニグル、初アーチは元サイ・ヤング賞右腕から

April 12th, 2026

マーリンズ2-8タイガース】デトロイト/コメリカパーク、4月12日(日本時間13日)

タイガースは昨夏のトレード期限で、何があってもケビン・マクゴニグルを放出するつもりはなかった。トップ有望株がメジャー昇格した時に、どれほどのインパクトを与えるかを理解していたからだ。

それから9カ月が経ち、マクゴニグルはその判断が正しかったと証明している。パドレスでのMLBデビューでいきなり4安打を記録するなど、わずか2週間で打線の中心になりつつある。

MLBの最新ニュースを見逃さない!

そしてこの日、待望の初本塁打を、最高の相手から放った。五回、サンディ・アルカンタラの真ん中高めの速球を捉え、右翼線へのソロ。リードを4-0に広げた。

パドレスとの開幕シリーズでは中堅手ジャクソン・メリルにフェンス越えの打球を捕られ、先週のカージナルス戦でも中堅へ約400フィート(約121.9メートル)のフライがフェンス直前のウォーニングゾーンで失速するなど、惜しい場面が続いていた。

だからこそ、マクゴニグルは初本塁打のボールをどんな条件でも取り戻すつもりだった。しかも元サイ・ヤング賞投手からの一発。逃すわけにはいかなかった。

「そのボールに刻む名前としてはかなり良い相手だ」とA.J.ヒンチ監督はたたえた。

マクゴニグルは、「サイン入りバット、サイン入りボール、サイン入りユニフォーム」を提供。「間違いなくその価値はある」と笑顔で語った。

マクゴニグルは最初の2打席で速球狙いを徹底し、一回は初球のシンカーを打ち上げ、四回には97マイル(約156.1キロ)の速球を捉えて安打を放った。

「(アルカンタラ相手に)大事だったのはゾーン内で勝負すること。チェンジアップやスライダー、スイーパーで低めや外に誘ってくる投手だから、ゾーンの真ん中を意識していた」とマクゴニグルは語った。

2打席連続で速球を狙ったため、六回の打席では変化球中心になると予想したが、ダグアウトでチームメートと話し合い、速球狙いを継続。その判断が功を奏した

アルカンタラは初球に速球を投じた。3月上旬のドミニカ共和国でのスプリングトレーニング初本塁打の時と同様、マクゴニグルはこれを捉え、右翼へ408フィート(約124.4メートル)の本塁打を放った。

「彼はそういう打者だ。良い球を逃さない」とヒンチ監督は語る。

タイガースには本塁打の決まったセレブレーションはないが、マクゴニグルはダグアウトでチームメイトに囲まれ、ハグとハイタッチで歓迎された。

「特にこの街のファンの前で打てたことはすべてを意味する。もうこの場所が大好きだし、ここで長くプレーしたい。地元の人たちの前で打てたことが、何よりも嬉しかった」とマクゴニグルは語った。

この本塁打で、先発タリク・スクーバルをさらに援護。2年連続ア・リーグのサイ・ヤング賞左腕は、6回2/3を投げ、2安打、1失点、7三振。五回までノーヒット投球で、アルカンタラとの投げ合いを制した。

「自分にとって一番大きかったのは、(スクーバルの)ノーヒット投球が5回に入ったのを見て、『彼の後ろを守る自分は、どんな打球も確実にアウトにしなければならない』と心に決めたことだ」と新人遊撃手のマクゴニグルも振り返った。

「他のメンバーもみんな同じ気持ちで、彼を支えていたはずだよ」

お互いを支え合い、称え合う。その気持ちは、マクゴニグルへの祝福にも現れていた。試合の後、初安打の時と同じく、チームメートが食事ルームにあったものを手当たり次第にマクゴニグルへ浴びせた。

「ソーダ、水、何でもあった。粉やピクルスまでね」