リリーフ転向の千賀「楽しまなきゃもったいない」力強い4奪三振

July 4th, 2026

メッツ3-5ブレーブス】アトランタ/トゥルイストパーク、7月3日(日本時間4日)

シーズン開幕前にメッツが千賀滉大に期待していた姿とは少し違っていた。六回、トゥルイストパークのブルペンの扉が開き、千賀は走って出てきた。7500万ドル(約117億円)の右腕にとっても、思い描いたようなシーズンにはなっていない。

しかし、これこそが千賀が本来の状態に戻る方法なのかもしれない。先週ブルペンに回って以降、千賀は7回2/3で3失点を許しているが、そのすべてはリーグ屈指の強打者であるカイル・シュワーバーとマット・オルソンに浴びた本塁打によるもの。それ以外では、先発時よりはるかに状態が良さそうで、8奪三振に対して四球は1つだけだ。先週のフィリーズ戦では敗戦投手となったものの、メッツ関係者はシュワーバーに浴びた本塁打を除けば、その投球内容を高く評価していた。

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「非常に素晴らしい投球を続けている。本塁打こそ何本か浴びているが、率直に言って、十分に合格点を与えられる内容だと思う」とアンディ・グリーン監督代行は評価した。

この日、千賀は最速98.5マイル(約158.5キロ)を計測し、オルソンを除いて対戦したほぼすべての打者を封じ込めた。2回2/3を投げ、2安打、4奪三振。オルソンにソロ本塁打を浴びたが、それ以外では持ち味を発揮した。

2点ビハインドで登板した千賀は速球を中心としつつ、代名詞のゴーストフォークを生かした。しかし、オルソンには緩いカットボールを捉えられ、この日唯一の失点を許した。

これは千賀にとって一つの課題となっている。つまり、フォーシームとゴーストフォーク以外の球種に頼ると、苦しむ傾向にある。試合前時点で、千賀のカットボールは被長打率.630(この数字はオルソンに被弾したことでさらに上昇した)、スイーパーは.889を記録している。

メジャーの平均的な投手と比較してボールの純粋な威力を評価する指標「Stuff+」を見ると、千賀のフォークは平均を大きく上回り、ストレートはほぼ平均並みと評価されている。しかし、それ以外の球種はすべて平均を大きく下回る格好だ。

球団幹部もこの状況を把握しており、千賀に対して使う球種をもっと絞って勝負してほしいという意向を伝えている。千賀がこれに応じることもあれば、時には「わずか2つの球種だけでメジャーの強打者たちを抑え込むのは困難だ」として、首を縦に振らないこともあった。

しかし、試合後にこの件について問われた千賀は、最近はマウンド上で「以前よりもシンプルに考えられるようになってきた」と前向きな変化を明かした。

次に千賀がどう起用されるかはまだ不透明だ。メッツは次にローテーションの空きが生じる7日(日本時間8日)に、千賀を登板させる選択肢も持っている。

「自分のやるべきことは正味どこでも変わらない。先発ここまで試合を壊す回数が多くて、そんな自分が今は『ああして、こうして』って言える立場じゃないのももちろん理解しているし。本当に(機会を)与えられたら、それをただ自分のパフォーマンスを出すことだけしか今考えていない」

そう本人は語ったが、少なくとも、信頼できる投手が一刻も早く必要なメッツにとって、千賀は再び起用候補となりつつある。