メッツ、千賀滉大にマイナー降格受け入れ要請を検討(報道)

September 3rd, 2025

終盤戦に向けてメッツはローテーション再編を模索しているが、千賀滉大(32)の次回登板がメジャーになるかは未定だ。

「ジ・アスレチック」の報道によると、メッツは千賀にマイナー降格を受け入れるよう要請する可能性があるという。契約上、千賀には拒否権があり、本人の同意が必要だ。ニューヨーク・ポストのマイク・プーマ記者によれば、5日(日本時間6日)までに千賀が受け入れるかどうかが判明する見込みだ。

カルロス・メンドーサ監督は具体的にマイナー案を提示したかは明かさなかったが、「あらゆる可能性が机上にあるが、その場合、千賀の同意が必要になるのは理解している」と語った。

千賀にとっては苦しいシーズンが続いている。

2023年にはオールスターに選出され、今季も開幕から13試合で防御率1.47とエース級の働きを見せていた。しかし6月中旬、一塁カバーに走った際に右太もも裏を痛め、負傷離脱。復帰後は本来の姿を取り戻せていない。

7月11日の復帰以降、9試合で防御率5.90。いずれの登板でも6イニングを投げ切れておらず、前回の登板でも4回2/3を投げ5失点。直近5試合のうち4試合でチームは敗れている。

現在メッツは6人ローテーションで、千賀の次回登板は6日のレッズ3連戦最終戦の見込み。ワイルドカード争いのライバル直接対決で重要な試合になる。3日時点でメッツはレッズに5ゲーム差をつけている。

ローテーションの苦境は千賀だけではない。昨季のエース左腕ショーン・マナイアは腹斜筋の負傷で前半戦を欠場し、防御率5.60。オールスター左腕デービッド・ピーターソンも直近5登板で防御率7.56と低迷している。

一方、期待の若手投手陣が救世主となっている。プロスペクト右腕ノーラン・マクリーンはMLB初登板から4戦4勝、防御率1.37と快投。2日も圧巻の投球を見せた。さらにジョナ・トンも加わり、先発ローテーションの景色を一変させている。

16連戦を終え、4日は休養日になる。メッツはここで改めてローテ再編を行う可能性が高い。

千賀はマーリンズ戦の後にこう語った。
「(調子を)戻さなかったら投げる場所がなくなるだけです。戻すために毎日いい一日をを過ごしたい」