千賀滉大、リリーフ転向へ 指揮官「100マイルとフォークは終盤向き」

August 5th, 2026

メッツ6−2ガーディアンズ】クリーブランド/プログレッシブフィールド 8月4日(日本時間5日)

メッツのアンディ・グリーン暫定監督は、千賀滉大を当面、リリーフとして起用すると明らかにした。球団は終盤の勝負どころを任せる「レバレッジリリーバー」としての適性を見極める方針だ。

過去3年間、千賀は負傷や不調に苦しんできたため、「リリーフならどうか」という声は以前からあった。しかし、先発で実績を残してきたことから球団はローテーションから外すことに慎重だった。

一方、ポストシーズン進出が厳しくなり、トレード期限も過ぎたことでチーム事情が変化。千賀をブルペンで試す環境が整った。

千賀はガーディアンズ戦で九回に登板し、1イニングを無失点に抑えるデビューを飾った。

グリーン監督は「負荷のかかる場面で投げる姿を見てみたい。1イニングを全力で投げる役割だ。現時点で3連投のような起用は考えていないが、彼の右腕には100マイル(約161キロ)の速球と鋭いフォークがある。その球種構成は終盤を任せるリリーフに向いている」と期待を寄せる。

球団は先発時代から、武器であるフォーシームとフォークをより積極的に使うよう勧めてきた。ただ、先発では打者と複数回対戦するため球種を散らす必要があった。1イニング限定なら、2つの決め球をより前面に押し出せる可能性がある。

今回の起用は、球団にとって一つの「実験」でもある。

千賀は来季まで契約を残しているが、今季は防御率8.66と苦戦。2023年に166回1/3を投げて以降は故障が相次ぎ、この3年間の総投球回は163回1/3にとどまっている。

それでもリリーフとして戦力になれば、2027年の構想に組み込める可能性は十分ある。グリーン監督は「今後数週間の反応を見ていく。必要であれば先発へ戻すことも選択肢として残しているが、まずは1イニングを全力で投げる姿を見たい」と話した。

一方、千賀自身は今回の配置転換を受け入れながらも、本来の希望は先発にあることを明かした。

「とりあえずは言われたところをやるべき。自分が(先発を)やりたいと言っても、『お前、自分の成績を見てみろよ』と言われたら大人しくするしかない。自分の中でわかっている部分。パフォーマンスを上げてキャリアがまだまだ続くような日々を過ごせたらと思っています」と現状を率直に受け止めた。

一方、千賀のブルペン転向に伴い、ロバート・ストックが引き続き先発のチャンスを得る見込み。トレード期限を終えたメッツは若手や控え選手の起用を増やしながら、来季を見据えた戦力の見極めを進めていく。