千賀滉大、メジャー初の連投で乱調

12:53 AM UTC

メッツ1−2xホワイトソックス】シカゴ/レートフィールド、8月23日(日本時間24日)

千賀滉大(33)は救援転向後、試合終盤の重要な場面、セーブ機会と次々に新たな役割を任され、23日(同24日)まで結果を残してきた。

この日のホワイトソックス戦前、千賀は必要なら登板できるとアンディ・グリーン監督代行(49)に伝えていた。グリーン監督代行は、先発から救援に転向した千賀にメジャーで初めて2日連続登板を経験させる機会と判断した。

しかし九回、千賀は球速が低下し、制球も安定しなかった。対戦した2打者ともボール先行となり、最後はトリスタン・ピーターズ外野手(26)にサヨナラ本塁打を浴び、メッツは敗れた。

グリーン監督代行は連投について「一度経験できた点はよかった。千賀にとって未経験だったことを経験できた。それはチームにとってもプラスになる」と振り返った。

短期的にメッツは千賀の結果より、救援としての適応過程を重視している。守護神デビン・ウィリアムズ投手(31)は9月に復帰する見込み。復帰後、千賀は九回を任される役割から外れる。一方、2027年には試合終盤を担う戦力となる可能性があり、球団はその役割に適応できるか見極めたい考えだ。

そのため、重要な場面での登板に加えて連投も必要になる。将来的には4日間で3試合、さらには3連投も想定される。先発時代の千賀はこうした起用を経験せず、登板間隔を通常より1日長く空けるケースも多かった。救援転向後は新たな起用法への対応が求められている。

23日の試合前、千賀はグリーン監督代行とジャスティン・ウィラード投手コーチ(35)に登板可能と伝えた。九回表にジャレッド・ヤング内野手(31)が同点適時打を放ち、重要な場面で千賀に登板機会が巡ってきた。翌24日は休養日のため、グリーン監督代行は初の2連投を試す絶好の機会と判断した。

千賀は「特に大きな(連投で大丈夫かという)疑問もなくマウンドに上がれたと思いますし、きょうはいけると思ってマウンドに上がったので、それは自分の判断」と振り返った。

しかし、出だしから本来の球威を欠いた。最初の速球2球はいずれもストライクゾーンを外れ、球速は96マイル(約154.5キロ)未満。救援転向後の最高球速を数マイル下回った。その後、チェイス・マイドロス内野手(25)をカットボールで打ち取ったが、続くピーターズには3球連続ボール。カウント3―1から96マイル(約154.5キロ)の速球が甘く入り、中堅へサヨナラ本塁打を浴びた。

千賀はマウンド上での心境を振り返った。

「1球で負ける、ということを改めてそういうポジションなんだと思いました。そういうふうに(自分が打たれて)終わるところで投げているんだと改めて思いました」

球速低下と制球の乱れはあったが、千賀は2日連続の登板について「(連投でも)大きなトラブルもなく、マウンドに上がれたと思います」と話した。グリーン監督代行は今後も連投させると明言していないが、救援としての可能性を引き続き試す考えを持っている。ウィリアムズが負傷者リスト入りし、メッツもプレーオフ争いから脱落しているため、千賀をこの役割で試す機会は今後もありそうだ。

グリーン監督代行は、今後の連投について千賀の状態を見ながら判断する方針を示した。千賀は8月上旬に本格的に重要な場面を担う救援へ転向後、4度のセーブ機会をすべて成功し、防御率2.45を記録している。

「今日の結果以上に重要なのは、今後数日間で本人がどう感じるかだ。月曜日は休養日だから、今回の連投を試すにはちょうどいい日程だった。これから状態を確認する。本人は今、結果に失望していると思う。ただ、チームとしては前進だ」と指揮官は前向きに努めた。