【カージナルス3−0メッツ】セントルイス/ブッシュ・スタジアム、3月31日(日本時間4月1日)
今のメジャーリーグで、ここまで理解が難しい投手もいないかもしれない。千賀滉大は圧倒的な才能を持ち、時にはオールスター級の投球を見せる一方、時にはまるで別世界のように打ち込まれることもある。
今季開幕戦、メッツは3-0で敗れたが、千賀は両面の姿を垣間見せつつも、良い部分が圧倒的に目立つ好投を披露した。
千賀は最速99.2マイル(約159.6キロ)をマークし、メジャーキャリアで5本の速球のうちの1つに数えられるスピードを披露。ブッシュスタジアムでは7種類の球種で17個の空振りを奪った。
ただ、カージナルスも一筋縄ではいかず、三回には三者連続安打で2点を献上。そのうち2本は打球速度103マイル(約165.7キロ)以上で、特にイバン・エレーラの二塁打(打球107.4マイル=約173キロ)は2点を生むなど、強打者たちの攻撃を受けた。それでも千賀は序盤アウトを重ね、効率の良い投球で試合を運んだ。
千賀は6回92球を投げ、4安打、3四球、9三振の2失点。三振数は2024年以降で自己最多を記録した。
この登板は、昨年9月に不振が続いた中で本人の同意のもと3Aへ降格して以来、メジャー復帰戦となった。2023年にオールスターに選出された後は、肩やふくらはぎの負傷に苦しみ、2024年はわずか1試合の登板にとどまった。復帰を目指す過程でもフォームの乱れに悩まされ、2025年もケガとメカニクスの課題を抱え続けていた。
それでも今春は健康な状態でキャンプに入り、再び90マイル台後半の速球を披露。オープン戦ではメッツ投手陣の中でも際立った投球を見せ、先発ローテーション入りを勝ち取った。
「彼は本気で偉大になりたいと思っている。1年目からその片鱗は見せていたが、ケガで少しつまずいた。それでも最高の投手になりたいという思いは変わらないし、そのために必要なことはすべてやるはずだ」と、メッツの投手コーチ、ジャスティン・ウィラードは試合前に語った。
