メジャーNo.1有望株グリフィン、パイレーツと9年の契約延長

April 8th, 2026

コナー・グリフィンは、長い間ピッツバーグでプレーするという夢を現実にした。

パイレーツは8日(日本時間9日)、19歳の遊撃手グリフィンと2034年までの9年の延長契約で合意したと発表した。契約の詳細は公表されていないが、総額1億4000万ドル(222億1100万円)と報じられている。

これは2023年のブライアン・レイノルズの1億675万ドル(約170億円)を上回る、球団史上最大の契約となる。同時に、グリフィンと球団の強い結びつきを生む契約でもある。

「ここには勝てる組織があると思っている。今いる選手たちと素晴らしいことを成し遂げられる。9年間その一員でいたい。プレーオフで勝てるチーム作りに関わり続けたい。自分にも家族にも素晴らしい場所だ。本当に誇らしい」とグリフィンは語った。

ミシシッピ州ジャクソン出身のグリフィンは類まれな才能を持つだけでなく人間性にも定評がある。謙虚で忠誠心があり、支える家族や周囲の環境にも恵まれている。

これでグリフィンと妻のデンディは、正式にピッツバーグを”我が家”とすることになった。

ベン・シェリントンGMによると、この契約の話はオフシーズン中に浮上しており、オーナーのボブ・ナッティング氏が長期契約でグリフィンを確保するよう強く求めていたという。

ナッティング氏は8日、この契約が球団とピッツバーグの街にとってどれほど重要かを説明した。

「これは球団としての方向性、チームとしての未来への長期的なコミットメントだ。今のチームに好影響を与えるだけでなく、未来を確かなものにできることにとてもワクワクしている。パイレーツにとって大きく、特別な一歩だ。ファンや街の人々にも喜んでもらえればと思う」とナッティングは語った。

入団以来急成長が続いているグリフィンだが、特にここ数週間は際立っていた。

3月21日にマイナーキャンプへ再配置され、仕切り直しの機会を得るとすぐに結果を出した。3Aで活躍して1週間でメジャー昇格。降格に対するこのグリフィンのリアクションは、人間性を象徴しており、それこそが球団が長期契約をかける価値があると判断する決め手となった。

「コナーは契約して以来、野球面でも技術面でも与えられたすべての課題に応えてきた。それだけでなく、常にチームを第一に考え、家族や球団を一流の姿勢で代表してきた。そうした姿勢によって信頼を勝ち取った」とシェリントンGMは語った。

2024年のドラフトでは、全体9位、高校生として最初に指名された。プロで通用する打撃力があるのか疑問視する声もあったが、結果的に完全に杞憂だった。

2025年、グリフィンは1Aのブラデントンでスタートし、2Aのアルトゥーナまで3階級を駆け上がった。122試合で打率.333、出塁率.415、長打率.527を記録し、23二塁打、21本塁打、94打点、117得点、65盗塁という成績を残した。

プロ1年目ながら、グリフィンは各所でマイナーリーグ年間最優秀選手に選ばれ、プロスペクトランキングでも一気にトップへ。走攻守すべてを兼ね備えた万能性は他球団からも羨望の的となった。

周囲から見れば急激な変化だが、グリフィンにとっては違った。

「19歳でこんなに早くいろいろ起きるのはクールだと思う。でも家族や球団にはずっと言ってきた。準備はできている、と。勝つためにフィールドに立ちたい」とグリフィンは語った。

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今年フロリダ州ブラデントンに到着した後も、グリフィンの努力は続いた。そのポテンシャルの高さについて周囲が話題にする中でも、毎日少しずつ成長することを意識し、学び続ける姿勢を貫いた。

あまりに模範的な受け答えのため、時に用意された言葉のようにも聞こえるが、それは本心であり、育ちの表れでもある。

常にグリフィンは練習で圧倒的な打撃を見せた。パイレーツ・シティの打撃ケージの金属屋根に打球を何度も当て、クラブハウスにも打球を飛ばした。さらにはセンターのバッターズアイを越える打球も複数回記録した。

そして迎えた、満員のPNCパークで迎えた華やかなメジャーデビューでは、左中間への二塁打を放ち、決定的な一打となった。

その後は12打数無安打と苦戦。その間、内野を越えた打球は1本のみだった。しかし、7日には2安打し、そのうち1本は打球速度113.2マイル(約182.2キロ)。トップレベルのスプリントスピードも見せ、本来の姿を取り戻した。

「スピード、パワー、肩の強さ…5ツールのすべてが揃っている。性格も良く、謙虚で最高の選手だ」とパイレーツのドン・ケリー監督は語った。

この契約により、将来のサービスタイムや年俸調停などを巡る不確実性も解消された。

今回の契約は、ロマン・アンソニー(21=レッドソックス、8年1億3400万ドル=約201億円)に近い規模であり、ジャクソン・チューリオ(22、8年8200万ドル=約123億円)、コルト・エマーソン(20、8年9500万ドル=約142億5000万円)よりも大きなものとなった。

この契約はパイレーツ側の強い信頼の表れでもある。グリフィンも、合意を喜んでいる。

「パイレーツは長い間、自分を信じて、2年間マイナーで成長する時間を与えてくれた。この球団の一員でいられることは自分にとって幸運なこと。さらに9年間ここにいられることに感謝している。安定は家族にとっても重要だし、素晴らしい機会だ」とグリフィンは語った。