パイレーツの球界No.1有望株グリフィン 特大フェンスを超える2HR

February 24th, 2026

その一振りはスムーズで正確だった。カーブはストライクゾーンの真ん中に入り、コナー・グリフィンが今春に目にしてきた数え切れないほどの打球と同じように、ボールはホームからかなり遠くへと飛んだ。ただし、この日の打球には、それまでとは決定的な違いがあった。

そう、このホームランは公式成績に記録されるものだった。

球界最高の有望株であるグリフィンにとって、短いプロ人生の中で成し遂げてきた多くの偉業と同様に、今季のグレープフルーツリーグ(フロリダで行われるオープン戦)初本塁打も記憶に残る一撃となった。飛距離は374フィート(約113メートル)。打球初速104.8マイル(約168キロ)、ローンチアングル28度が相まって、グリーンモンスターを模したレフトスタンドにいた全員が、打球が頭上を通り過ぎて球場を飛び出す瞬間に目を奪われた。

この本塁打は、レッドソックス先発左腕レンジャー・スアレスが2ボール1ストライクから投じた一球を捉えたもの。パイレーツはこれで二回にリードを奪い、そのまま16対7で完勝した。

スアレスも脱帽だ。

「彼についてはとても良い評判を聞いていた。素晴らしい選手で、とても良い打者だ。それは見ての通りだ。球界のトッププロスペクトなら、誰もがそれを期待する。そして彼は今日、それをやってのけた。いや、驚きはしなかったよ」

今春、ドン・ケリー監督はグリフィンについてたびたびコメントを求められる。そして、フィリーズのブライス・ハーパーのようなスター選手も喜んで自身の考えを共有する。依然として、19歳の有望株は毎日のように新しいことをやってのけており、賛辞が尽きるまでにはまだ時間がかかりそうだ。

その期待に、この日グリフィンは応えた。第2打席では飛距離440フィート(約134メートル)、打球初速111マイル(約178キロ)の本塁打を放ち、再び左中間のグリーンモンスターを超えた。

「フェンウェイ・フィールドの寸法で、あんなに遠くまで飛ばせる選手はそう多くない。ここはフェンウェイ・サウスの球場だと知っているけど、あのタイミングでスタジアムを飛び出したのは本当にすごかった」と監督は絶賛した。

グリフィンは試合の最後の2打席では凡退したものの、無得点に終わったわけではなかった。五回のゴロで1打点を挙げ、この日4打点目をマーク。六回の打席でも堅実なアプローチを見せ、バットを折られて三塁ゴロに倒れるまで、4球連続ファウル(そのうち1球は打球初速102.2マイル)を含む6球を粘った。

グリフィンが今季放った9本の打球の内、4本は打球速度が100マイル(約160キロ)を超えた。レッドソックス戦での2本塁打で100マイルを超え、そして22日(日本時間23日)の2本のライナーアウトでは、それぞれ109.1マイル(約175キロ)と105.6マイル(約169キロ)を記録。

「感銘を受けた。シーズン終了後、彼について(元レッドソックスのコーチで、現在はパイレーツのマイナーでコーチを務めるアンディ・フォックス氏と)話をした。彼のチームは昨年、イースタンリーグで優勝したと思う。『素晴らしいチームだったね?』と私が言ったら、『いや、素晴らしいショートがいたんだ』と言われたんだ」と、レッドソックスのアレックス・コーラ監督は語った。

グリフィンがスプリングトレーニングで活躍して開幕ロースターを勝ち取った場合、近代野球(1900年以降)で史上21人目の10代の選手となる。また、1999年にエイドリアン・ベルトレが20歳の誕生日を迎える2日前にドジャースで開幕三塁手を務めて以来、開幕スタメンとしては最年少となる。

プロでまだ1シーズンしか経験していない選手に、これほどのプレッシャーをかけるのは大変だ。少しでも負担を和らげるため、見守る時間も必要だろう。グリフィンが今季中にMLBデビューを果たさなければ、それ自体が驚きとなる。もし4月24日の誕生日前にデビューすれば、2018年にナショナルズでデビューしたフアン・ソト以来、初の20歳未満の野手となる。

関係者はこう語る。
「19歳にしては驚異的だ。あの日、ポール・スキーンズ相手のライブBPでは、直球3球で三振した後、レフトへスライダーを叩き込んだ。彼はそうやって調整能力を見せてくれる。まだ19歳だということを忘れてはいけない」

「どうすれば彼をプッシュし続け、コナーらしく自由にプレーさせられるだろうか? 外に出して調整させ、のびのびプレーさせればいい」

めったに見られない壮大な出来事が起こるかもしれないという期待は、日に日に高まっている。たとえ今すぐには起こらなくても、実現すればそのインパクトは計り知れない。

現時点では、残りの春季キャンプでグリフィンのプレーを見守るだけでも十分に楽しめる。やがて彼は、本物のグリーンモンスターを超えることになるだろう。

「これまで、大きなフェンスを超えるかっこいいホームランを何度も見てきた。その仲間入りができたら最高だね」