ロイヤルズのオールスター左腕クリス・ブービッチが、左肩の回旋筋腱板の張りのため今季の残りの試合を欠場することになった。セス・ルーゴとの契約延長という明るいニュースから束の間、先発ローテーションにとって大きな痛手となる。
ブービッチは26日(日本時間27日)のガーディアンズ戦に先発したが、初回から4者連続四球を与えるなど精彩を欠き、2回2/3で降板。試合後に「違和感がある」と語り、翌日に15日間の負傷者リスト(IL)に登録されていた。
手術の必要はないと球団は見ているが、長期の休養は不可欠と判断し、少なくとも、10月までは投球を行わない予定だが、これからの検査で予想通りの結果が出れば、オフシーズンには健康体に戻れる可能性もある。
「つい最近リハビリから戻ったばかりだったので、悔しい。でもこれが現実だし、時には体が『もう無理だ』って言ってくるものだから。まだ気持ちの整理はついていないけど、シーズン全体としては悪くなかったから、その点はある程度納得している」と本人は語った。
今年初めてオールスターに選出されたブービッチは、20先発、116回1/3で防御率2.55という成績でシーズンを終えることとなった。トミー・ジョン手術からの完全復帰1年目で、ロイヤルズを代表する先発投手へと成長。5月には防御率0.56でア・リーグ月間最優秀投手にも選ばれ、負傷時点ではア・リーグ先発投手の中で防御率5位に位置し、サイ・ヤング賞の候補にも挙げられていた。
「われわれにとっても、彼自身にとっても、こうした負傷の話は決して嬉しいものではないし非常に残念だ。これで3年のうち2回もシーズンを途中で終えることになった。闘志ある選手なので、もう次に向けて、どうすればさらに良くなれるかを考え始めているはずだよ」マット・クアトラロ監督は語った。
ブービッチは前回の登板後、今季の「かなりの期間」にわたって肩の痛みを抱えていたことを明かした。ただ、状態が明確に悪化したのは7月20日マーリンズ戦(5回無失点)のときだったという。球速低下については、オールスター明けの週末に体調を崩していたことが原因と説明していた。
シーズン前半にもっと慎重な対応をすべきだったのではという問いに対しては、「その頃の自分の対応について後悔はない」と語った。
「状態は良かった。球速も制球も安定していたし、結果も内容も伴っていた。自分としては何の異変も感じていなかったし、誰からも指摘はなかった。マイアミでの登板から直近の試合にかけて、初めて球速の低下や制球難が顕著になって、ようやく『ああ、これは危ないな』と気づいた」と状況を説明し、「選手である以上投げたいと思うし、できると感じていればマウンドに立ちたい。言った通り、シーズンの大半は順調だったから、それを止める決断をするのは難しかった。ある程度コントロールできていたうちは、問題ないと感じていたんだ」と悔しそうな表情で語った。
トミー・ジョン手術を経たブービッチには長期のリハビリ経験が十二分にあり、今回の離脱はその時の1年以上に渡った過酷なリハビリに比べれば短期間で済むと見られている。
開幕ローテーションに入っていたコール・レイガンズ(左肩回旋筋の張り)とマイケル・ロレンゼン(左脇腹の張り)がIL入りしている中で、さらなる離脱はロイヤルズにとって大打撃。両者とも今季中の復帰が予想されているとはいえ、補強は急務で、トレード期限に向けてあらゆる選択肢を検討している。
なお、27歳のブービッチは今オフに3度目の年俸調停の資格を得る見込みで、2026年シーズン終了後にFAとなる予定のため、来季以降のローテーション構想にも引き続き含まれている。
