17日(日本時間18日)、パドレスは左腕カイル・ハートと2027年シーズンの球団オプションが付属した1年契約を結んだことを発表した。契約条件の詳細は現時点では明らかにされていない。
ワールドシリーズ終了後、パドレスは32歳のハートの年俸500万ドル(約7億5000万円)の球団オプションを破棄。これにより、ハートはフリーエージェント(FA)になったが、より安価な契約でパドレスがハートを呼び戻す可能性はあるとみられていたが、それが実現した。
パドレスに加入した今季は苦戦続きで、20試合(うち6先発)に登板して防御率5.86。シーズンの大半をマイナー3Aのエルパソとメジャーを行き来しながら過ごしたが、シーズン終盤にブルペンの一員として開花の兆しを見せ始めた。球速がアップしただけでなく、最大の武器であるスイーパーの変化量も大きくなり、威力が増した。
来季、ハートがどんな役割を担うかはまだ不透明だ。今季はリリーフ登板の内容が良かったものの、ディラン・シースとマイケル・キングがフリーエージェント(FA)となり、ダルビッシュ有は右肘手術で来季全休が確定。
パドレスが必要としているのは先発投手だ。ハートが両方の役割をこなす可能性もある。少なくとも先発候補の一角として、スプリングトレーニングを迎える可能性もありそうだ。
今年2月、ハートはパドレスと今回と同じような1年契約を結んだ。昨季は韓国プロ野球のNCダイノスでプレーし、チェ・ドンウォン賞を受賞。これは最優秀投手を表彰するもので、MLBのサイ・ヤング賞にあたる。
それ以前は7シーズンにわたり、3球団のマイナーチームを渡り歩いていた。2020年にレッドソックスでメジャーデビューしたが、登板はわずか4試合(うち3先発)。2020年はメジャーデビューしたものの、無観客の状態でしかプレーしなかった選手のことを指す、いわゆる「ロスト・ボーイズ」の一員となった。しかし、今季パドレスに加入し、3月31日(同4月1日)に満員のペトコパークで先発登板し、そのレッテルを脱ぎ捨てることに成功。
先発投手が不足しているのは明らかだが、今季終盤の成功を再現できるのであれば、ブルペンのほうが適任だろう。パドレスのブルペンは球界屈指の陣容を誇ると評価されている。しかし、ブルペンのトップ左腕であるエイドリアン・モレホンに次ぐ存在は確立しておらず、試合中盤のイニングをカバーするリリーフ左腕として、ワンディ・ペラルタ、松井裕樹、そしてハートが競争を繰り広げることになるかもしれない。
