【フィリーズ11−9パイレーツ】ピッツバーグ/PNCパーク 5月15日(日本時間16日)
フィリーズのカイル・シュワーバーが、球団史に残る活躍をみせた。
五回に右腕ブラクストン・アシュクラフトから19号2ランを放つと、七回には左腕メイソン・モンゴメリーから20号2ラン。今季の本塁打量産をさらに加速させた。
シュワバーの20本塁打は、球団開幕45試合での最多タイ記録。1923年にサイ・ウィリアムズが記録して以来、実に100年以上ぶりの快挙。
さらに、8試合で9本以上の本塁打を放ったフィリーズの選手としては、1976年の殿堂入り選手マイク・シュミット以来2人目。シュワバー自身も2021年にナショナルズ時代に同様の記録を達成しており、複数シーズンでこの記録を作った史上2人目の選手となった。
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ブライス・ハーパーは、シュワーバーについて「とにかくバットに当てる技術がすごい。とても特別なものを見ている感覚だよ。本当に見ていて楽しい」と称賛した。
シュワバー本人は個人記録にはあまり興味を示さず、チームが再び勝利を重ね、22勝23敗と借金1まで戻したことを喜ぶ。
「とにかく勝利が一番うれしい。もちろん打席で結果を出したいし、良いプレーもしたい。でも、負けるより勝つ方がずっといい。ホームランが勝利につながっているのはうれしいね」とシュワーバーは笑顔で語った。
一方、指揮官はシュワバーの量産ペースにも驚きはないという。
「特にびっくりするようなことじゃない。その後ろにはハーパーのような“怪物”もいる。今夜だって4安打しているし、簡単にシュワバーを避けられる打線じゃない」と説明。
さらに、「シュワバーは、しっかりコースに投げれば抑えられる打者。でもミスをすれば必ず仕留めてくる。甘く入った球を逃さないし、配球を読むのも本当にうまい」と警戒感を口にした。
そして最大6点差をひっくり返し、延長戦の激闘を制したことについて、「とんでもない試合だった」と、フィリーズのドン・マッティングリー監督はそう振り返った。
延長10回、試合を動かしたのは下位打線だった。8対8の同点で迎えた場面、ブランドン・マーシュが右腕デニス・サンタナから勝ち越しの二塁打を放ち、アレック・ボームが生還。さらに2死二、三塁からラファエル・マーシャンが2点タイムリーを放ち、リードを広げた。
試合後、選手たちはマーシャンの活躍を喜んだ。
マーシャンはメジャー登録されている3人の捕手の中で最も出場機会が少ないが、その練習量と姿勢はチーム内でも高く評価されている。連日、誰よりも早く打撃ケージに姿を見せる努力家だ。
シュワーバーも試合後、「マーシーは本当に素晴らしい打席だった。彼は毎日球場に来て、もっと良くなろうと努力している。そんな選手が大事な一打を打ったのは、本当にうれしかった」と称賛した。
さらにフィリーズは3点を追いかける九回、無死満塁のチャンスを作ると、シュワーバーの押し出し四球で1点を返すと、さらにブライス・ハーパーが、あわや満塁弾という大飛球の2点タイムリーで試合を振り出しに戻した。
シュワバーの歴史的な活躍の一方で、右腕アーロン・ノラの状態には不安が残った。
ノラは初回、二回を無失点に抑えて好スタートを切ったものの、三回にオニール・クルーズに2点タイムリーを浴びると、その後ブランドン・ロウ、マーセル・オズナにそれぞれ2ランを被弾。この回だけで一挙6失点。4回2/3で、6安打6失点、2奪三振という内容だった。
今季のノラは苦しい投球が続いており、被打率は.293、1試合平均投球回も5.07回にとどまっている。
