カイル・タッカーの争奪戦が激化しており、メッツはまさにその渦中にある。
ファンサイデッドのロバート・マレー記者やMLBネットワークのジョン・ヘイマン記者の報道によれば、メッツはタッカーに対し、年平均5000万ドル(約80億円)の短期契約を提示したという。ジ・アスレチックのウィル・サモン記者によれば、メッツは過去1週間にタッカーと複数のビデオ会議を行い、3年1億2000-4000万ドル(約191-222億円)の範囲の契約を提示したという。同記者によれば、タッカーの去就は「早ければ今週にも」決まる可能性があるとのことだ。
メッツのデービッド・スターンズ編成部長は、シティフィールドで行われたメッツの番記者ランチ会にて、この報道について直接言及はしなかった。しかし、チームの重労働はこれで終わったのか、それともまだ大きな動きがあるのか問われると、スターンズ氏はあらゆる可能性を排除しないと答えた。
「何も選択肢から外すつもりはない。われわれはフリーエージェント(FA)市場とトレード市場のあらゆるレベルで協議を続けており、今後もそうだ」
メッツがタッカーと契約できれば、補強よりも退団が目立った今オフにおいて、大きな戦力強化となるだろう。外野の両翼を守れるタッカーは、ブランドン・ニモとジェフ・マクニールの放出でレフトに空きが生じたメッツのニーズに合致する。
メッツはタッカーの打撃をエリート級と評価している。打者タッカーの価値は、ピート・アロンソの退団による打力低下を補うだけではなく、フアン・ソトとフランシスコ・リンドーアと球界屈指のトリオを形成することにもつながる。
しかし、タッカーを狙うのはメッツだけではない、ブルージェイズとドジャースもタッカー獲得に関心を寄せており、シリウスXMのMLBネットワークラジオでジム・デュケット記者が、その両球団ともタッカーと直接あるいはビデオ通話で会談したと発言。ESPNのジェシー・ロジャース記者はこの日、ブルージェイズがタッカーに長期契約をオファーしたと報じた。メッツと同様、ブルージェイズとドジャースも外野が補強ポイントだ。
FA市場屈指の打者であるタッカーは昨季、カブスで打率.266、出塁率.377、長打率.464、OPS+143を記録し、4年連続でオールスターに選出。2021年以降、タッカーが稼いだ総合指標fWAR23.4はMLB10位に入り、外野のレギュラー選手の中ではアーロン・ジャッジとフアン・ソトに次ぐ高水準だ。また、同期間におけるwRC+(攻撃力を測る指標)143もMLB9位タイに入っている。
