カイル・タッカーの市場は、ここ1週間で明確になり始めている。獲得候補に挙がっているチームは、ブルージェイズ、ドジャース、メッツの3球団。MLBネットワークラジオに出演したジム・デュケット記者は、タッカーは3球団と面会(対面あるいはオンラインで)を済ませたと伝えてた。
デュケット記者は先週、その3球団がタッカー争奪戦において最も積極的な球団だと報じていた。その3球団の関心はMLBネットワークのジョン・ヘイマン記者ら複数の記者によって確認されている。
ブルージェイズは今オフ、タッカーに関する噂が最も飛び交っている球団であり、ジ・アスレチックのブルージェイズ番を務めるミッチ・バノン記者も、6日(日本時間7日)にブルージェイズがさらに獲得に積極的になっていると報じていた。長年ブルージェイズの遊撃手を務めていたボー・ビシェットも未契約だが、岡本和真と契約したことで再契約の可能性は薄れている。ブルージェイズが12月上旬にフロリダ州ダニーデンにある球団の選手育成施設にタッカーを招いた後、再び面会を行ったかは不明だ。
業界内では、ブルージェイズはタッカーに長期契約をオファーしている可能性が最も高い球団として見られてきた。一方、メッツとドジャースは、高いAAV(基本的に契約総額を契約年数で割って求められる契約の年平均額)での短期契約を望んでいると考えられている。
ワールドシリーズで惜敗の後、ブルージェイズは球界で最も積極的に補強する球団となった。先発右腕ディラン・シースと7年契約、コディ・ポンセと3年契約、そして救援右腕タイラー・ロジャースと3年契約を結び、強力打線には岡本を4年契約で迎えた。
他方、ドジャースは守護神エドウィン・ディアスと3年契約を結び、ワールドシリーズ第7戦のヒーローとなった内野手ミゲル・ロハスを1年契約で引き留めるなど、ワールドシリーズ3連覇に向けて動いている。
メッツは、内野手マーカス・セミエン、ホルヘ・ポランコ、救援右腕デビン・ウィリアムズ、ルーク・ウィーバーを新たに獲得した。しかし、ピート・アロンソ、ブランドン・ニモ、ジェフ・マクニール、ディアスら主力も同時に失っており、戦力強化できているわけではない。
タッカー争奪戦に影響を及ぼしているのは、フリーエージェント(FA)市場の2番手外野手ともいえるコディ・ベリンジャーだ。ベリンジャーは未契約で、メッツ、ドジャース、ブルージェイズも獲得に関心を寄せている。
ベリンジャーの古巣ヤンキースは、引き留めに努めているが、再契約交渉は行き詰まっている。ESPNのバスター・オルニー記者によれば、ヤンキースは既にベリンジャーが他球団と契約する想定で動いているという。ヤンキースはタッカー獲得に切り替えるか、最近になってつながりが報じられたビシェットに照準を合わせるか、どちらかと見られる。
タッカーは2024年末にアストロズから移籍し、昨季はカブスで過ごした。しかし、カブスが真剣に再契約を狙っている兆候は見られない。タッカーとの再契約の可能性は、アレックス・ブレグマンと大型契約を結んだ後、さらに薄れている。
