【セントルイス】カージナルスは開幕戦で選手がブッシュ・スタジアムの外野の柵の前を車に乗って練り歩く伝統的なイベントがあるが、今日、ラーズ・ヌートバー外野手は中継ぎ投手たちにうっかり混ざり、自分の名前が紹介される直前に慌てて車を乗り換える場面があった。
とはいえ、輝かしい開幕当日に、そのうっかりな出来事がヌートバーとカージナルスにとって「唯一」の失態になった。
初回、先頭打者のヌートバーは右翼に打球速度109.8マイル(約177キロ)の安打で出塁すると、2回にはツインズのエース、パブロ・ロペスから2点本塁打を放った。カージナルスの先発ソニー・グレイの素晴らしい投球もあり、ブッシュ・スタジアムに集まった47,395人の観衆の前で5対3でツインズを下した。
シーズンオフにトレードの噂が絶えなかったノーラン・アレナドが8回に本塁打を放つと、観客からはカーテンコールが起こった。セントルイスでのプレーを熱望し、アストロズへのトレードを断ったアレナドは、カーテンコールに応えながら自分の耳に手を当てて観客を煽るユニークなパフォーマンスも見せた。
試合前の選手紹介でヌートバーはフィル・マトンが乗るはずの車にうっかり乗り込んで球場を練り歩き、自分の名前が発表される直前にははしゃぎながら車から飛び降り、今度はカージナルスの新人中継ぎ投手の車に乗り込んだ。
過去2年間で5度の負傷離脱を経験しており、今季はまず怪我のないシーズンを送りたいところだ。しかし今日の初戦の2球で自身の持つポテンシャルを見せつけた。
ヌートバーは初回、右中間を破る安打で出塁。ボークやブレンダン・ドノバンの安打で先制のホームを踏むと、2回にはロペスのゾーン低めのチェンジアップを右翼席へ運びチームに追加点を献上した。
先発のグレイはインフルエンザに感染した影響で、週の初めには開幕戦の出場が一時危ぶまれたが、ツインズを5回4安打2失点に抑える力投。カージナルス移籍後の最初のシーズンとなった昨季は、オールスターブレイクの後に13本塁打を許すなど、安定感のない試合が多かった。また今季も春季キャンプでも8本塁打を浴びたほか、90マイル以上(約145キロ)の速球をキープするのに苦労していた。
今日の試合でグレイは初回、ツインズ打線をわずか6球で抑えたほか、4回は三者三振に仕留める好投を披露した。速球は最高で92.2マイル(約148キロ)に留まった。5回にハリソン・ベイダーにスイーパーを2点本塁打にされたが、これは過去3シーズンでスイーパーを本塁打にされるのは4本目となった。
カージナルスは、ドノバンとイバン・ヘレラがそれぞれ2安打1打点の活躍を見せ、2022年以来の開幕戦勝利を果たした。また2回のジョーダン・ウォーカーが放った左翼線への打球はスタットキャスト予想116.5マイル(約187.5キロ)で、メジャーのキャリアで最も強い当たりとなった。ウォーカーはこの回に先頭打者で出塁し、ヌートバーの2点本塁打をお膳立てした。
