【ヤンキース7-0ジャイアンツ】サンフランシスコ/オラクルパーク、3月25日(日本時間26日)
トニー・バイテロ監督体制のジャイアンツは思うようなスタートを切れなかった。
ジャイアンツは25日(同26日)、オラクルパークで行われた開幕戦でヤンキースに完封負けを喫し、ネットフリックスによる華やかなフィールド演出で始まった一日は、落胆の残る結末となった。
10月にテネシー大学からジャイアンツの監督に就任し、球団史上40人目の監督となったバイテロ監督は、試合前の選手紹介の際にケーブルカーから降りて新チームを率いてグラウンドに登場し、満員の観客から大きな拍手喝采を浴びた。
ヤンキースの選手たちは、ビジター側のダッグアウト前に停められた2台の黄色いタクシーの間をジョギングしながらグラウンドに出てきた。試合をあっという間に制して去っていったことを考えると、まさにふさわしい登場シーンだったと言えるだろう。
「この記者会見は、半分は苦痛で半分は楽だった。なぜなら、かなり率直な内容だったからだ。どの局面を取り上げても、今夜の私たちは本来の力を発揮できなかった。そして相手は良いプレーをした。だからああいう結果になったのだ」と新監督は試合後に語った。
ジャイアンツのエース、ローガン・ウェブは5年連続となる開幕戦投手を務め、初回を三者凡退に抑えたものの、二回に5失点を喫した。これは2023年7月22日(同23日)以来、1イニングで許した最多失点となった。
「最悪だ。チームをあのような状況に追い込んだのは僕だ。一回は素晴らしかった。二回は初球でゴロに打ち取った。それから全てが崩れてしまった。それは僕の責任だ」とウェブは振り返った。
ウェブは1死からシングルヒットを許し、さらに打者に死球を与えてランナーを2人出塁させると、ホセ・カバイェロが左翼へのタイムリーヒットでヤンキースに先制点を与えた。遊撃手のウィリー・アダメスがヘリオット・ラモスからの送球を素早く中継したため、二塁を狙ったカバレロをタッチアウトにするチャンスがあったが、その送球はルイス・アライズの横を大きく逸れ、ランナー2人が得点圏に進塁した。
「アウトを取るチャンスは何度かあった。一番やり直したいのは、ライン際の二塁への送球だ。そこでアウトを取っていれば、結果が違っていたかもしれない」と指揮官は振り返る。
続いてライアン・マクマーンが放ったセンターへの打球は二塁手アライズの横をすり抜けて、ヤンキースはリードを3-0に広げた。
「彼はいいところに打った。引っ張った打球が来ると思っていたが、真ん中に打ってきた。どうすることもできなかった」とアライズ。
トレント・グリシャムが2点タイムリー三塁打を放ってヤンキースの攻勢は勢いを加速させたが、ウェブはアーロン・ジャッジとコディ・ベリンジャーを三振に打ち取り、イニングを終えた。
ウェブは五回にも2点を失い、5回で7失点(自責点6)、7三振で降板した。四回にジャッジを再び三振に仕留め、通算1000三振を達成したが、29歳の右腕にとってそれはほとんど慰めにならなかった。
「彼らはまるで待ち伏せ攻撃を仕掛けてきたようだった。僕は投げたい球種は全て投げた。必ずしも投げたい場所に投げられたわけじゃない。彼らはよくやった。僕はそうではなかった」と、ウェブは脱帽した。
ジャイアンツ打線もウェブを援護できず、ヤンキースの左腕マックス・フリードからわずか2安打。フリードは6回1/3を投げて勝利投手となった。
ジャイアンツ最大のチャンスは一回に訪れた。先頭打者のアライズが四球を選び、ラファエル・デバースがポテンヒットで出塁し、1死一、三塁のチャンスを作った。しかし、ジャイアンツはこの序盤の勢いを生かすことができず、フリードがウィリー・アダメスを三振に打ち取り、さらにイ・ジョンフをゴロに打ち取ってイニングを終えた。
「スプリングトレーニングでは調子が良かったのに、いざ試合に出ると得点が入らないこともある。野球ではそういうこともある。あまり気にしないようにしている。このチームは本当に良いチームだし、今シーズン最初の試合だった。時にはうまくいかないこともある」と、三塁手のマット・チャップマンは振り返った。
チャップマンは前を向いている。
「試合開始当初はエネルギーに満ちあふれていた。ここにいられて楽しかったし、戻って来られてうれしかった。思い描いていたような展開ではなかったが、まだ161試合残っている」
ジャイアンツはあす26日(同27日)に休養日を挟み、27日(同28日)のシリーズ第2戦ではオールスター左腕のロビー・レイを先発に立て、ヤンキースの右腕キャム・シュリットラーと対戦する。
「究極の力自慢を擁している。ロビーにとって、反撃するチャンスが生まれるのは良いことだろう」と、バイテロ監督も2戦目に向けて意気込みを語った。
