ジャイアンツの右腕ウェブ、5年連続開幕投手へ

米国代表の悔しさを胸に 先発の柱としてチームをけん引

March 21st, 2026

ローガン・ウェブは、ヒューストンでのワールドベースボールクラシック(WBC)準々決勝で米国代表として最後の登板を終えた。その後はマイアミへ移動し、決勝はベンチから大声援を送って仲間を鼓舞した。しかし、チームはベネズエラに敗戦。悔しさは残った。

とはいえ、米国代表としての経験は、特別な時間だったと語る。

「野球全体にとって、本当に素晴らしい大会だったと思う。雰囲気も含めて、すべてが特別だった。生涯の友達もできたし、本当に楽しかった。もちろん、望んでいた結果にはならなかったし、優勝できればよかったけど、それでも大会全体はすごく熱かった。スタンドの熱気もそうだし、ダグアウトで感じるエネルギー、選手たちの感情も。普段あまり表に出さない選手まで感情を見せていたのが印象的だった」

WBCを終えたウェブは、気持ちを切り替え、本拠地でのヤンキースとの開幕戦に向けて準備を進めている。

「とても楽しみ。チームの雰囲気はとてもいい。僕が(WBCのために)離れる前からそうだったし、みんな開幕を待ちきれない感じだ。サンフランシスコに戻るのが楽しみだし、いいチームになると思う。新しいコーチ陣もいいし、新しい選手も入ってきて、いいエネルギーがある

ジャイアンツは、ウェブが在籍した7年間でプレーオフ進出はわずか1度。29歳の右腕にとって、10月の舞台はまだ遠い。WBCで大舞台を経験したが、満足はしていない。

「ずっとハングリーにやってきた。それは変わらないよ。WBCも優勝するつもりだった。切り替えて、ジャイアンツの一員としてチームで戦えるのが楽しみ。このメンバーでシーズンを戦って、できれば10月後半、11月までプレーしたい。それが毎年の目標。過去から学んで、チームとして一つになること。そして毎日、新しいエネルギーを持ってグラウンドに立つこと。それだけさ」

ウェブは5年連続の開幕投手を務める。殿堂入り右腕のフアン・マリシャル(6年連続)に次ぐ、球団史上2番目の記録になる。さらにウェブは、サンフランシスコ移転後の球団史において、開幕投手を5度以上務めた投手としては、マリシャル(10度)、マディソン・バムガーナー(5度)に続く存在となる見込みだ。

「医療・パフォーマンス部門の副社長デイブ・グロシュナーには、よく冗談を言うんだ。“バムを超えたい”ってね。ジャイアンツで開幕投手を5年連続で務めたって言えるのは、本当に特別なことなんだ。この球団は歴史があるし、並ぶ名前は殿堂級ばかり。フアン・マリシャルみたいな投手と同じカテゴリーに入れるだけでもうれしいよ」とウェブは笑う。

ジャイアンツにとって、ウェブはチームの柱だ。2025年は防御率3.22、メジャー最多の207イニング。サイ・ヤング賞投票でも4位に入った。

トニー・ビテロ監督は、「彼はチームを体現しているリーダーだ。彼が引っ張っているから、私も指揮が執れる」と絶大な信頼を置く。

米国代表でともに戦ったアーロン・ジャッジとは、来週は対戦相手として再会する。

「前にヤンキースが来たとき、アーロンが“俺たちはヤンキースだ、ショーを見せないといけない”って言ってたんだ。俺たちはジャイアンツだ。ショーを見せないといけない。これはショービジネスだからね。全力で戦って、勝つだけだ」とウェブは表情を引き締めた。