4月中旬に質の高い先発投手を見つけるのは容易ではないが、ローテーションの補強を模索する2チームが、FA市場に残っている元オールスター右腕に注目している。
関係者によると、2012年のドラフト1巡目指名で2019年にはオールスターにも選出されたルーカス・ジオリト(31)に対し、カブスとパドレスの両球団が関心を示している。ただ、現時点でどちらかの球団が具体的な動きを見せる準備ができているかは不透明だ。
ジオリトはチャンスを待ちながらブルペンでの投球練習を続けており、最近出演したポッドキャスト番組「Baseball Isn’t Boring」では、肩の状態を維持するために1度の投球練習で75球を投げていると明かした。31歳の右腕がメジャーのローテーションに加わるには、契約後にキャンプのような調整を経てマイナーでの登板をこなす必要があるため、即戦力とはならない見込みだ。
メジャー71勝右腕がいまだにFAのままであることは、少々驚きを持って受け止められている。右腕は2025年、レッドソックスで26試合に先発し、145回を投げて10勝4敗、防御率3.41を記録した。しかし、今オフの市場では、レッドソックスとの2年総額3850万ドル(約61億1500万円)の契約を終えたジオリトが望む条件が提示されることはなかった。
「この数カ月は非常に奇妙だ。交渉が盛り上がったかと思えば、立ち消えになるような感じだった。自分の価値に近い条件でプレーしたいだけだ」とジオリトは番組内で語った。
カブスは、ケイド・ホートン(24)が右肘の手術で今季絶望となり、ローテーションに穴が開いている。左上腕二頭筋の張りを訴えて負傷者リスト(IL)入りしているマシュー・ボイド(35)は、次回のホームでの連戦中に復帰する見通し。エドワード・カブレラ(28)、ジェイミソン・タイヨン(34)、今永昇太(32)の後に続く予定だ。残る5番手の枠をハビアー・アサド(28)とコリン・レイ(35)で争う。アサドは13日(日本時間14日)に行われたフィリーズ戦で4回1/3を投げて9失点と打ち込まれた。レイは先週、今季初の先発登板で5回1失点だった。
MLBパイプラインでカブスのプロスペクト1位に選ばれているジャクソン・ウィギンス(24)は、現在は肩の張りを訴えており、当面は戦力外。左肘内側側副靱帯の再修復手術を受けたジャスティン・スティール(30)は60日間のILに入っている。アリゾナ州内の球団施設で打者を相手に投球練習を行っているが、ローテーションに加わるのは5月下旬か6月上旬になる見通しだ。
カブスのジェド・ホイヤー編成本部長(52)は、投手の補強について「常に外部へ目を向けている」と語ったが、何らかの動きが差し迫っているわけではないようだ。
「まだ獲得可能な選手は残っているし、もちろん話し合いは行っている」とホイヤー本部長。「しかし、チームは先発陣の層を厚くして開幕を迎えたと感じている。それは目標だった。実際に素晴らしい投球をしている選手もいる。だから、常に外部に目を向ける必要はあるが、それが最優先事項というわけではない。それでも、常にアップグレードを模索しているのは確かだ。そうしなければならないと思っている」と緊急性はないとの見解を示した。
一方、パドレスは、14日(同15日)に右肘の炎症でIL入りしたニック・ピベッタ(33)を欠くことになった。ピベッタはオープン戦期間中も肩の張りに悩まされていた。
マット・ウォルドロン(29)がマイナーでのリハビリ登板を経て復帰し、ピベッタの代役を務める。左アキレス腱断裂のグリフィン・キャニング(29)や、トミー・ジョン手術を受けたジョー・マスグローブ(33)もケガからの復帰に向けて調整を続けているが、マスグローブはオープン戦での調整遅れにより、復帰は当初の想定よりも時間を要している。
「ジ・アスレチック」が2球団のジオリトへの関心を初報。
――ジョーダン・バスティアン記者、AJ・カサベル記者がこの記事に協力。
