マチャド、3000安打&500本塁打の可能性

まもなく33歳、通算2000安打まであと6本

June 30th, 2025

今週、7月6日(日本時間7月7日)にマニー・マチャド(パドレス)は33歳の誕生日を迎える。ひょっとすると、彼は自身の誕生日を節目の記録で祝うことになるかもしれない。

パドレスの主砲として活躍し、マックス・マンシー(ドジャース)とオールスター・ゲームのファン投票で競っているマチャドは、通算2000安打のマイルストーンまであと6安打に迫っている。今季すでに通算350本塁打を達成しており、32歳のシーズンまでに通算2000安打と350本塁打の両方を達成すると、史上12人目の快挙となる。

その11人のうち8人はアメリカ野球殿堂入りを果たしており、ハンク・アーロン、ジミー・フォックス、ルー・ゲーリッグ、ミッキー・マントル、ウィリー・メイズ、メル・オット、フランク・ロビンソン、ケン・グリフィーJr.という豪華な顔ぶれ。残りの3人はアルバート・プホルス、ミゲル・カブレラ、そしてアレックス・ロドリゲスだ。

つまり、マチャドは将来の殿堂入りに向けて、順調に歩みを進めているということになる。

パドレスのマイク・シルト監督は「最終的には一貫性が勝利を呼ぶ。ある選手があのようなキャリアを築くには、一貫性が不可欠だ。一貫性があれば、どんな才能も発揮できる。マニーは一貫性という点において、これまでのキャリアで素晴らしい成績を残してきた」と毎年安定した成績を残すマチャドの一貫性を高く評価する。

この一貫性を今後も維持していけば、マチャドが達成できるマイルストーンはほかにもたくさんある。マチャドは今季終了後も、パドレスとの契約を8シーズンも残している。

ここでは、マチャドが狙える記録を紹介しよう。

【1】通算3000安打

パドレス在籍中に通算3000安打を達成した選手は2人いる。1999年に達成したトニー・グウィンと2001年に達成したリッキー・ヘンダーソンだ。マチャドが3人目になる可能性がある。

もちろん、確実に達成できるというわけではない。しかし、マチャドは昨季までに通算1900安打を記録。今季を含めた9シーズンであと1100安打、つまり1年あたり122安打を積み上げていけば、通算3000安打に届く計算となる。

現在の彼のパフォーマンスを見れば、達成できる可能性が高いと考えるのは当然だろう。マチャドは今季、打率と安打数に関して言えば、自己ベストに近いシーズンを過ごしている。打率3割を記録したのは短縮シーズンの2020年だけだが、今季はここまで打率.293を記録。初の3割を達成するチャンスは十分にある。安打数は181本ペースであり、2019年以降では最多となる。

【2】通算500本塁打

通算500本塁打を達成した選手のうち、ウィリー・マッコビーとゲーリー・シェフィールドはパドレス在籍経験がある。しかし、パドレス在籍中に通算500本塁打を達成した選手は過去に1人もいない。

マチャドは今季ここまで13本塁打を放ち、通算本塁打数を355本まで伸ばしている。昨季までに342本塁打を放ち、今季を含めた9シーズンで平均18本塁打を打てば、通算500本塁打に届く計算だ。ここ数年は安定して30本前後の本塁打を記録しており、徐々にパワーが衰えていったとしても、500本塁打の大台には十分に届くペースだろう。

気になるのは、3000安打と500本塁打のどちらを先に達成するかということだ。これまでのキャリアでは、安打よりも本塁打のマイルストーンを先に達成することが多かった。しかし、近年のマチャドは安定したペースでヒットを放っており、3000安打を先に達成することになるかもしれない。もちろん、500本目のホームランが3000本目のヒットになれば最高だが。

【3】パドレスの通算打点記録

パドレスの通算打撃成績は、一部を除くほぼすべての部門でグウィンが記録保持者となっている。マチャドはキャリア前半をオリオールズでプレーしたため、パドレス一筋でプレーしたグウィンの記録を抜くのは難しい。ただし、マチャドは昨季、ネイト・コルバートを抜き、パドレスの通算最多本塁打記録を樹立。現在はさらに記録を伸ばし、180本塁打としている。

マチャドがグウィンの記録を塗り替えることができるとすれば、それは通算打点記録だろう。グウィンは20年間で通算1138打点を記録。2位のデーブ・ウィンフィールドに500以上の大差をつけている。マチャドは583打点で現在3位。ようやくグウィンの半分を超えたところだ。そして、パドレスとの契約期間はまだ十分に残っている。

もちろん、打点はトリッキーな記録であり、前を打つ打者の成績に左右される部分も大きい。しかし、マチャドはフェルナンド・タティスJr.やジャクソン・メリルの後ろを打つ機会が多くなると予想されるため、走者を置いた状態で打席に入るケースは今後も多くなるだろう。

マチャドは昨季終了時点で、パドレスの選手として通算536打点を記録。グウィンの記録を抜くためには、今季を含めた9シーズンで平均67打点を積み上げていけばいい計算だ。

【4】球団史上初のワールドシリーズ制覇

最大の目標は、やはりワールドシリーズ制覇だ。

マチャドの獲得は、パドレスにとって、間違いなく大きな転機となった。球団最初の50年間、その大半で下位に沈んていたパドレスだが、マチャド加入以降は常勝チームへと変貌を遂げた。

マチャドはパドレスの選手としてポストシーズンに3度出場し、球団史上最多の7本塁打をマークしているが、まだワールドシリーズ制覇の経験はない。

パドレスはマチャドを核として、近い将来にワールドシリーズ制覇を狙えるだけの戦力がそろっていると信じている。「ミスター・パドレ」と呼ばれるグウィンからその座を奪うことは不可能かもしれないが、もしサンディエゴに待望の初優勝をもたらすことができれば、マチャドはグウィンに次ぐサンディエゴの英雄として、永遠に語られることになるだろう。