メイヤー、家族が見守る中でMLB初安打

デビュー翌日に2安打を記録

May 25th, 2025

ドタバタのメジャーデビューからわずか1日。マルセロ・メイヤーにとって、日曜日の試合はさらに特別な一日となった。

「メジャーリーガーとして目覚める朝は最高だよ」と語るメイヤー。「試合に向けて、家族と一緒に一日を過ごせたのは本当に特別な時間だった」

土曜日の試合は、アレックス・ブレグマンのMRIの結果を受けたダブルヘッダーの試合間の緊急昇格だったため、南カリフォルニア在住の家族は間に合わなかった。しかし日曜日は、両親と2人の兄弟はフェンウェイ・パークのビジターダグアウト横、二列目の特等席に陣取った。

その目の前で、メイヤーは二回裏にレフトへメジャー初安打となるライナーを記録し、その後、右中間への強烈な二塁打。打球速度は169キロ、バットスピードは124キロで、この日のMLB全体で4番目に速いバットスピードをマークした。

「とにかく打てる球を待っていた。結局ツーストライクまでいったけど、意識的に左方向を狙った。本当にアツい瞬間だった」と初安打を振り返る。

その時のボールは、一塁を守っていたオリオールズのエマニュエル・リベラが丁寧に手渡し、メイヤーはそれをバットボーイ経由でチームの用具マネージャートミー・マクラフリンの元へ託した。一方、二塁打となったボールは直接父エンリケさんに届けられた。

「父のオフィスには自分のグッズがいろいろ飾ってあるから、たぶんそこに置かれると思う」とメイヤーは語った。

「三塁まで行け!って叫んだよ(笑)」チームメイトも祝福

試合自体はレッドソックスが1-5で敗れ、ホーム10連戦を5勝5敗で終えることとなったが、その中でもメイヤーの活躍は光を放っていた。

「こっちも叫んじゃったよ。三塁まで行け!って」と笑顔で語ったのは外野手のジャレン・デュラン。「負けてる試合の中でも、ああいう若手の初ヒットや二塁打って、やっぱり特別なんだよね。野球ってそういうものだって改めて認識させられた」

試合前には、フェンウェイ・パーク近くのホテルロビーで約45分間、家族と過ごす時間もあったという。今後、家族も一緒にミルウォーキーへの遠征に同行する予定で、より深く今回の出来事を分かち合うことができるだろう。

チームの希望として、穴埋め以上の役割に期待

とはいえ、この昇格はあくまでもアレックス・ブレグマンの長期離脱を受けた緊急措置。チームは現在27勝28敗と負け越しており、安定した打撃とリーダーシップを兼ね備えたブレグマン不在の穴は大きい。

「このクラブハウスには良い選手たちがそろっていると思うし、ここから連勝できる力があると信じてる。直近2試合は勝てていないけど、チームには自信があるよ」とメイヤーは語る。

2021年ドラフト全体4位で入団し、MLB全体プロスペクトランキングでも8位の逸材であるメイヤーにかかる期待は大きい。

「彼は才能も人間性も本当に特別な選手。新しい環境にもすぐに馴染むと思うよ」と話すのは、右腕ウォーカー・ビューラー。

「もちろん、チームにとってこういう昇格は理想的ではなかったかもしれない。でも、彼の性格ならこのプレッシャーも、むしろ力になると思う。自分がその年齢だった頃と重なる部分があるし、こういう試される場面が人を育てるんだ」

加入から4年。レッドソックスファンも待ち侘びた若者のメジャーでのキャリアが名実ともにスタートした。