今季、最も重要な3連戦が始まる。
マリナーズがアストロズの本拠地ヒューストン、ダイキンパークに乗り込む。9月18日(日本時間19日)終了時点で、ア・リーグ西地区で84勝69敗で並ぶ両チームの対決となる。
ここまでの直接対決も5勝5敗と並んでいるため、この3連戦に勝利した方が、タイブレーカー(レギュラーシーズン162試合終了時点で勝敗が並んだ場合、直接対決で勝ち越したチームを上位とするルール)の権利を勝ち取ることができる。
「これこそが野球をやっている理由だ。この時期にこの順位で、ワクワクする試合ができる。選手たちは準備ができている」とマリナーズのダン・ウィルソン監督は意気込みを語る。
地区優勝争いに加え、両チームはア・リーグのワイルドカード争いでもヤンキースに次ぐ2枠目で並んでいる。レッドソックスは1ゲーム差、ガーディアンズは1.5ゲーム差と、後続も迫ってきており油断はできない。
レギュラーシーズンは残り9試合。どちらのチームも、地区優勝を果たし、地区シリーズでのシード2位を獲得する可能性もあれば、ポストシーズンを逃す可能性すらある。
まさに大一番。10月を大きく左右する3連戦の見どころを3つ紹介する。
歴史を繰り返さない
マリナーズは2年前もほぼ同じ状況だった。シーズン終盤までアストロズ、レンジャーズと三つ巴の争いを繰り広げ、首位に0.5ゲーム差でワイルドカード最後の枠に並んでいた。
しかも、ラスト10試合はアストロズと3試合、レンジャーズと7試合でライバルを直接叩く格好の機会だった。しかし、結果は4勝6敗。1ゲーム差でプレーオフ進出を逃した。その翌年、2024シーズンにウィルソン監督が就任したが、この時も最終的に1ゲーム差で10月の戦いには届かなかった。
3度目の正直となるか。当時を知る選手たちは、この時の悔しさを糧にしてきた。
「必要以上に気負わず、自分たちの野球をして、リラックスして、自由に、そして全力でプレーする。結果は、その過程次第だ」とカル・ローリーは語った。
「鬼門・ダイキンパーク」は過去の話
2019年から2022年にかけて、ダイキンパークで7勝32敗と大きく負け越してきたマリナーズだが、それ以降は11勝6敗と大きく勝ち越している。
「彼らは本当に良いチームで、特に過去8〜10年にわたって強さを見せてきたし、あの球場でも同じだ。自分たちが良いプレーをできるかどうか次第だ」とローリーは語った。
一方で不安もある。マリナーズは後半戦、ロードで10勝18敗と大きく負け越しており、本拠地T-モバイルパークの外でもその実力を証明しなくてはならない。ただ直近の5試合は4勝とロードでも強さを発揮し始めており、この勢いに乗りたい。
投手戦に期待
ポストシーズンの前哨戦とも言える対戦は、両チームの自慢のローテーションのぶつかり合いとなる。
日程:マリナーズ (防御率)vs アストロズ(防御率)
9/19:ブライアン・ウー(3.02)vs ハンター・ブラウン(2.27)
9/20:ジョージ・カービー(4.46)vs フランバー・バルデス(3.59)
9/21:ローガン・ギルバート(3.53)vs ジェイソン・アレクサンダー(4.04)
これまでは、本拠地で圧倒的な強さを誇ってきたアストロズだが、今季はホームでのOPS.710(リーグ18位)で、オールスター以降は.653(同28位)まで低下している。さらに、主砲ヨーダン・アルバレスが足首を負傷し、レギュラーシーズンでの復帰は難しいと見られている。
アルバレスに限らず、負傷者に悩まされてきたアストロズを支えてきたのが先発陣だ。影の立役者となっているのが、3戦目に登板しマリナーズと初対戦となるアレクサンダー。5月にアスレチックスから加入以降、防御率2.76、登板した試合でチームは11勝1敗という脅威の勝率を誇る。
一方のマリナーズは、直近12試合で11勝と絶好調。その期間はいずれもMLBトップとなるOPS.888と23本塁打を記録し、防御率2.45も2位と最高の状態で首位決戦に臨む。
