16戦無敗のスクーバル切り崩しマリナーズが大勝

ローリーは球宴前記録まで1本に迫る37&38号

July 12th, 2025

タイガース3-12マリナーズ】デトロイト/コメリカパーク、7月11日(日本時間12日)

野球で『珍しいプレー』と言えば何を思いつくだろうか?

トリプルプレー、サイクルヒット、マダックス。これらのうち一つでも試合で見ることができれば、相当幸運の持ち主だと言える。この日の試合ではそれに匹敵するような二つの出出来事「タリク・スクーバルの黒星とドノバン・ソラーノ(37)の三塁打」が起きた。

ソラーノの三塁打は、2023年9月5日のツインズ在籍時以来、約2年ぶり。この一打は同時に、2018年6月24日のネルソン・クルーズ以来、マリナーズの選手としては最年長での三塁打となった。

打線の援護を受けた先発のルイス・カスティーヨは、5回1/3を投げて6安打3失点に抑え、勝利投手となった。

タイガースが六回に2点を返して4-3と1点差に迫った直後、試合を決めたのはやはりカル・ローリーだった。ホームランダービーに出場する『ビッグ・ダンパー』は八回に今季37号ソロで貴重な追加点をあげると、九回に満塁本塁打を放ち、7得点のビッグイニングを締めくくった。

これで早くも今季38本目。オールスター前の記録としては、2001年にバリー・ボンズが記録した39本に次ぐ歴代2位となっている。

球宴開催まで残り2試合に歴史更新の可能性も大いにあり得る。

カスティーヨは、今季開幕直後の4月2日にもスクーバルに黒星をつけており、その時は7回2失点の好投で投げ勝った。スクーバルはそれ以来無敗で、再戦となったこの日まで10勝0敗、防御率1.62、138三振、10四球という圧巻の成績を残していた。