ポランコのサヨナラ打で死闘を制す、24年ぶりのALCS進出

球団史上初のワールドシリーズ進出まであと4勝

October 11th, 2025

マリナーズ3x-2タイガース】シアトル/T-モバイルパーク、10月10日(日本時間11日)

マリナーズは本拠地T-モバイルパークで行われたタイガースとの地区シリーズ(ALDS)第5戦、延長15回の死闘の末にホルヘ・ポランコのサヨナラタイムリーによって3-2で勝利し、2001年以来24年ぶりとなるリーグ優勝決定シリーズ(ALCS)進出を決めた。「勝てばシリーズ突破、負ければ敗退」の試合としては史上最長イニングとなった。

15回のマリナーズは先頭のJ・P・クロフォードがライトへのヒットを放って出塁し、ランディ・アロザレーナの死球で無死一、二塁。カル・ローリーのセンターフライで二塁走者のクロフォードが三塁へ進み、中堅手パーカー・メドーズから三塁への送球が逸れる間に、一塁走者のアロザレーナも二塁を陥れた。一塁が空いたことでフリオ・ロドリゲスは申告敬遠で歩かされ、2死満塁。ポランコが試合を決める舞台が整った。

試合展開で大きかったのは、七回のチャンスに代打で登場したレオ・リバスの働きだ。1点追う七回、2死一、二塁の場面でポストシーズン初打席に立ったリバスはレフトへの同点タイムリー。ここから延長15回まで続く壮絶な戦いが始まった。

マリナーズはタイガース先発のタリック・スクーバルに苦戦。ポストシーズン新記録となる7者連続三振を奪われた。五回先頭のジョシュ・ネイラーがセンターライナーを放ち、連続三振を止めたが、昨季のサイ・ヤング賞投手は6回99球を投げて2安打1失点、13三振の快投。マリナーズに主導権を渡さなかった。

スクーバルは四回までに2ケタ三振を奪い、無四球。ポストシーズン史上初の快挙だった。

スクーバルを攻略することはできなかったものの、先制点を奪ったのはマリナーズだった。二回1死からネイラーがレフトへの二塁打を放って出塁し、三塁への盗塁に成功。ここでミッチ・ガーバーがセンターへの犠牲フライを打ち上げ、難敵スクーバルから先制点を奪った。

六回、好投を続けていたジョージ・カービーが先頭のハビアー・バイエズに二塁打を浴び、ケリー・カーペンターを迎えた場面でダン・ウィルソン監督は左腕ゲーブ・スパイアーを投入。しかし、スパイアーがカーペンターに2ラン本塁打を浴び、タイガースに逆転を許した。カービーは5回0/3を投げて3安打1失点、6三振、無四球の好投だった。

3勝2敗でALDSを制したマリナーズは、ヤンキースを3勝1敗で撃破したブルージェイズが待つALCSへの進出が決定。球団史上初のワールドシリーズ進出を目指し、12日(同13日)から4勝先取制のALCSがスタートする。